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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

CIVIL WAR

遅ればせながら『シビル・ウォー』観てきました!!
文句なし今年一の作品ではなかろうか、というかここ数年劇場で観た作品(言うてそんな多くないですが)の中でも一番かもしれない、この作品をリアルタイムで劇場で観れたことが幸せだと感じた作品でした。
109分間ノンストップ、情報量が多すぎて初見じゃ拾いきれない、覚えきれないので一番気になったところだけメモとして残しておきます。

リーを映したとき、リーの視点のときのピントのズレ

これです。最初の大統領のテレビ演説シーンから気になる仕掛けになっていたと思うんですけど、最後カレンの視点でも同様になったことから答えを導き出せました。ジョエルが戦場で興奮すると言ったように彼女も戦場でしかピントが合わないんですよね。一種の防衛機能ですよね。
報道への信頼という話も出てきて、怪我している兵士の手当てはせずにファインダーを覗き続けることって何の意味があるんだろうと。
私もちょっとだけ真似事みたいなことをしていましたが、これが誰に届いているんだろうとか、自分が書いたものって誰かに影響を与えているのだろうかとか、全くわからないんですよね。メディアの力って確かに重要だけれど、多分写真を撮って記事を書いている人たちにはあんまり届いていないんじゃないかと思っています。政治の力も受けますし。
ただ、人を助ける前に写真を撮るためにはやはり人の心を捨てないといけない場面がある、普通の人よりも生活に対しての解像度を下げる必要があって、それを表現したのがピントのズレだったり必要以上に四隅がぼやけさせていたりといったことなんだろうなと思います。
最後カレンは自分を守ってきたリーの倒れてくる写真を撮りますし、完全に顔つきが変わっているので彼女もそういう心を手に入れたのだろうなと思います。

その他

サミーが撃たれて、森林が燃える様子がきれいに映されているときにカントリーソングっぽい音楽が流れてくるのめちゃくちゃ皮肉っぽかったですね。その直前に香港出身のトニーが撃たれてますし。
平和な街にも監視してる兵士がいるのもめちゃくちゃ良かったですね!街の人もおそらくあそこに人がいるのをわかったうえで関心を持たないようにしている。緑のドレスを着たリーはとても美しかったです。
109分ノンストップで緊張しっぱなしで本当に疲れましたが歴史に残る名作だと感じました。


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