初めて経験した仕事は、水商売だった。
私が初めて仕事を経験したのは、中学生の大晦日の日、神社の前の蕎麦屋でのアルバイトだった。
水商売?水商売ってキャバクラとかかと思ったわーって人続きがあります。笑
そもそも中学生が仕事?深夜に?違法だろ?と思われるかもしれない。
実家が蕎麦屋だった訳ではない。
私の両親は学校の先生で、私達姉弟が産まれてからは母は専業主婦だった。
私は営業して、蕎麦屋の手伝いの"仕事"を獲得したのだ。
それは地元の夏祭りの日、子ども会や生徒会で夏祭りにかき氷やらなんやらを出店していた。
その隣のブースにいたのが、その蕎麦屋の店主のお店だった。
中学生の好奇心なのか、私の好奇心なのか、蕎麦屋の店主と他愛もない会話をしながら盛り上がった。
昔から話中だけは長けていたらしい。
その人は地元の山奥の神社の前でお店をやっていることを教えてくれた。
そして、大晦日は人手が足りないんだと言う事も教えてくれた。
全然手伝いますよ!
私の仕事人生は、人を手伝う気持ちから始まった。
大晦日の日、蕎麦屋に行ってお冷やら、蕎麦やらを運んだ。楽しかった。
そして、期待していた訳じゃないけど、お小遣いをもらったのだ。
ただ、手伝うだけのつもりで...
仕事ぶりをすごく喜んでくれていた。
その店主が大変そうだから、
何かしてあげたかった。
それだけだった。
この手伝う気持ちがお金に変わるんだ!
その原体験となった。
次の日も手伝うよ、と言ったが、
どうやら学校に連絡が入ってしまったらしい。
お小遣いのことは内緒にして、
その"仕事"は終了した。
私の仕事は水商売から始まった。
アジアンフードのダイニングバーのバイト、
カフェの調理のバイト、そして、ホテルマン(宴会部。)
そして、キャバクラへと形を変えて、
手伝う種類が変わった。
水商売は良い仕事ではない?
そんなことはないと思う。
何を持って、"良い"を決めるかは、
あなた次第だし、世界を救う最高の仕事とも言える。
中学生の私は、早く大人になって
堂々と仕事がしたかった。
そして、高校を通信に転学し、
コンビニとダイニングバーの
アルバイトを始める。
"仕事"という原体験を探しに行く。
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