日本語になった英語の発音ー日本人が間違えやすい英語の発音(1)
昨日は、発音を気にかけることは大切か?という内容で書かせていただきました。
今日はこの続きで、よく間違われるパターンについて書いてみたいと思います。今回はその中で、英語から輸入した言葉について。
もとは英語で、いまや日本語になっている言葉
例えば、身近なところでは
【デスク】、【テーブル】、【ノート】、【ブック】、。。。
英語では、desk、table、note、book、
日本語になったほうの発音を無理矢理ローマ字で書いてみると
de su kU
te e bu rU
no o tO
bu kkU
こんな風に、最後にaiueoのどれか母音が入っています。
日本語は、子音で終わることはないから。
元は英単語だったもので既に馴染みのある単語を、英文の中で発音し、相手に正しく伝わるようにするには、子音で終わることに慣れること、がポイントではないでしょうか。
英語話者に、日本語の発音で言ってみても、聞き取ってもらえないと思います。「えー。元々英単語なのに、なんでわからないの?」と相手を責めないでくださいね💦
最たるものは、マクドナルド ではないでしょうか。これは英語話者で日本語学習中の人にクイズで出すと、誰も元の単語を正解できません!(オリジナルの発音とかけ離れている! と)(^^)
トで終わる、元英単語
例)
【スカート】
【スケート】
【チケット】
skirt
skate
ticket
これらの最後の音は ト ではなく、小学校の音楽の時間にリコーダーで練習する タンギング の要領で、 トゥ(ウは短く)です。
ツで終わる、元英単語
例)
【スポーツ】
【スーツ】
【フルーツ】
sport
suit
fruit
こちらは困ったもので、前述のトで終わる単語と一緒で、最後の音は ト ではなく、タンギングのトゥ(ウは短く)なのですが
複数形になると ツでいいのです。つまり、
sports
suits
fruits
ならば
【スポーツ】
【スーツ】
【フルーツ】
でよいのです。(^^;
これをご説明するのが一苦労です。
他にもある、日本語にするときに母音を足しちゃった元英単語
【バッグ】
【ベッド】
【スタンド】
【ワールド】
bag
bed
stand
world
これらも、最後の音が子音です。子音を発音するには、舌の位置や、口の形を所定のものにすることですが、日本語話者はどうも、最後にaiueoがないと、発音し終えた気になれないのかもしれませんね。
こぼれ話:実は日本語も子音だけの時がある!
日本語では、五十音のひらがなを組み合わせて言葉が作られていて、すべて(ん 以外)音の最後は母音になっている、と思われていますが。。。
【~ます】
の最後の す は実は s しか発音されていないことの方が多いです。
日本語学習者のためにお手本として読もうとすると、masUと読んだりしますが、どこか力が入っているようで、自然な会話の一部ではなく響きます。
試しに、 「できます」の最後の「す」を s で終わらせた時と、sU で終わらせた時を言ってみてください。
sUの方は、まるで口喧嘩して「私、それくらいできますぅー!」って口をとがらせて主張している時のように響きませんか?(^^)
他にも、
【ネクタイ】
ne ku ta i
ではなく
ne k ta i
と発音する方が自然に聞こえます。
ひらがなは、完全な表音文字、というわけではないんですね。
私に関わる全ての人に元気と勇気を!
そしてその人の変化を有形無形で応援していきます!!!
日本語の特徴、英語の特徴、両方知ると面白いことがいろいろあるんですよね~
ちか (2024.1.9)