【節約生活#270】節約の心理的実感はほぼない
趣味で節約生活をはじめてみた。
健康で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦中。
節約はだいたい挫折するもの
節約生活に挑戦してからだいたい9か月が経過した。自分でもよく続いていると思う。
そもそも無趣味だったので、何かひとつと思って手をつけたことが良かったのかもしれない。
毎日コツコツと節約について考えたり、調べたりしていると、とんでもなく情報が多いことがわかる。そして同時に失敗したという情報も溢れている。節約をしないと生活が成り立たない場合は、否応無しに節約をしているので、そうでない(?)人にとっては続けるのが難しいのかもしれない。
個人的には趣味的に取り組んでいるので、いつでも挫折はできる。実際に、お酒を減らすという節約法(?)は今年に入って何度もトライしては失敗を繰り返している(一応昨日は飲まずにすんだ)。
なぜ挫折をするのかと思ったときに、節約の心理的な実感がほぼないからではないかと考えている。「節約 実感」で検索してみても、だいたい支出が減ったとか、お金が貯まっただとかお金の面しか出てこない。もちろん、お金が増えたことで満足感を得るひとたちもいるかとは思う。
個人的にはたいていの人たちは、お金の満足感を一番にしていないのだと思っている。もしも資本主義が人間本来の性質であるなら、みんな給料の高い仕事だけを選ぶことになる。実際は、もっと個人的な興味関心や事情で仕事を選ぶ。ということは、お金が一番の目的にはなりえない。
そうして考えてみると、節約のお金以外の効果を実感できることがほぼないことに気づく。フィードバックがないのであれば、続けにくいのも当然だと思う。
実は、個人的にはお金の実感もほぼない。
家計はMoneyForwardというアプリで管理をしている。管理と言っても、適当なので全体像しかわからない。それでもいろいろな棒グラフだとか円グラフとかを自動で出してくれるので、ありがたく使わせてもらっている。
ただ、適当な管理があだとなってしまっている。計算をしてみようと思ってながめていたら、月の支出が70万円だとか、40万円だとかしていことが結構あった。仕事で使う経費がそのまま入っていることが原因である。さらに、いろいろな仕事をしているので、月の収入もばらばらになっている。そういうわけで、どこまで節約が効いているのかを数値で出すのも面倒で、実感もほぼない。
獲得した能力も実感することが難しい
節約が継続している理由のひとつとしては、自分の目的がお金というよりも節約技術の獲得においていることがあげられるかもしれない。毎回、これをやってみよう、として練習をしていくので、あまり他のことに目が向いていない。
ただ、得られた能力についても、当たり前にできるようになってしまうと、それ以前がどうであったかを忘れてしまうのが常である。記録があるので、なんとか分かる部分もあるけれども、実感できるかといえばそうではない。昔は1日もお酒飲むのをあけることができなかったなあとか、5kg以上体重が思ったんだっけ……くらいの感覚である。
挫折前提でいくしかない
いろいろ考えてみたけれども、対策は難しい。節約を広めようとするひとたちは、目標を明確にしようだとか、記録をとっていこうだとか言っている。それでも節約を実感できないなら続けるのは難しいだろう。
そういう意味では、挫折するものとして、挫折前提でやっていくしかない。
そのうちに身について習慣化できれば儲けものである(お金の面ではまさしく儲けものである)。
というわけで、あまりストイックに頑張らないようにしていきたい。