見出し画像

ミトコンドリアの大きさと数は長く走る事が重要で機能の向上はLTペースの1.5~2倍の速さで走る

リディアードのランニングトレーニング
に書かれている気になる部分をピックアップしてみました

ちなみに、ミトコンドリアといえば、興味深いリサーチの結果が最新の研究で発表されたのですが。。。
ミトコンドリアの大きさと数の増加には「運動継続時間」が最も影響をもたらします。つまり、長くユックリと有酸素運動することがお勧めです。しかしミトコンドリアの「機能」の発達をみると、LTペースの150~200%のスピードで走ることが有効だ、と分かりました。

リディアードのランニングトレーニングp76 橋爪伸也著

ミトコンドリアとは

ミトコンドリアは細胞内の小器官の一つであり、主にエネルギー生産と細胞の代謝に関与しています。以下は、ミトコンドリアの主な役割についての概要です。
1.エネルギー生産(ATP合成):
ミトコンドリアの最も重要な機能は、細胞内でのATP(アデノシン三リン酸)の生産です。ATPは細胞のエネルギー通貨であり、様々な生命活動に必要なエネルギーを供給します。このプロセスは「細胞呼吸」として知られており、ミトコンドリアの内膜上にある電子伝達系を通じて行われます。
2.酸化還元反応:
ミトコンドリアは、脂肪酸や糖質などの有機物を分解し、その中に蓄えられた化学エネルギーを抽出します。これにより、酸化還元反応を通じて電子が転送され、最終的にATPの生成に寄与します。
。。

ChatGPTにミトコンドリアの役割はと聞いた回答の一部抜粋

ようは走る上で、糖質や脂質をエネルギーに変えてくれる重要な器官であり、それがたくさんあって、機能が高ければ、長く速くれるという事です。

リディアードのマラソントレーニングの特徴は
まず長くゆっくり走ることで、有酸素の土台を作りあげ、次にヒルトレーニング、無酸素インターバル、コーディネーション、最終調整といった期分けしていくのが特徴なのですが、
上記研究結果は、リディアードが体験的に導き出した練習方法について、最新の研究が裏付ける形になった事を説明する為に添えられた文です。

有酸素の土台を作る練習でミトコンドリアの大きさと数を充分に増やしてから、無酸素インターバル(400m速く×400mジョグを20回等)などで(間にスピードに慣れるヒルトレーニング期があるので注意)をやることで、ミトコンドリアの機能を高める事ができるという事です。

リディアードの練習方法は、ダニエルズのランニングフォーミュラの様にこのぐらいの記録で走るなら、5kmはどのぐらいといった分かりやすい数値ではなく、数字に囚われない感覚を重視したものなので、ちょっと分かり難いかもしれませんが、自身の経験と符合する内容が多く納得する内容になっています。興味のある方は手にとって読んでみてください。

この本で大事な部分は
土台ができていないのに、速さ(インターバル練習など)を求める練習すべきでないという部分だと感じました。

またゆっくり長く走る事で、スピードが遅くなると誤解されている方にも重要な示唆が書かれていますが、その点はまた別途書きたいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!