スロージョグの知られざる効果について②(効果への考察編)
スロージョグの知られざる効果について① 効果を実感した出来事からの続きです
2.効果への考察
(1)スロージョグの効果について
田中宏暁教授のスロージョギングの効果を記載した記事を見ると
となっています。コルチゾールというのは、運動する際にエネルギーを作り出すホルモンでもありますが、このホルモンが出ている間は筋肉のタンパク質の合成を阻害する仕組みになっています。
以下コルチゾールが多い時の筋肉への影響をChatGPTに聞いてみました
要は。。頑張りが足りないと、どんどん負荷の高い練習ばかりやっていると大事な筋肉を減らしているかもしれないという事です!!
高負荷の練習は、練習後に十分回復をさせればそこで筋肉の再生もできるので、それ自体に問題がある訳ではありませんが、加齢するとこの回復速度が遅くなる事で、十分に回復にしないまま次の練習に入って悪循環に陥ちいる事になります。(2022年の防府読売マラソン前がまさにそれでした)
逆にスロージョグであれば、コルチゾールをあまり分泌させないので、走りながら筋肉の強化ができるという事です。
そう、これこそが「その1」の体験でスローJOGを繰り返したら、劇的に太股の筋肉が発達した事も説明がつきます。
走りながら筋肉を強化できるなんて、素晴らしい事ですよね。
(2)2時間以上のLSD効果について
スロージョグは短くても効果ある事が分かりましたが、では2時間を超えるLSDはどうなんだ?が気になってきます
"Long Slow Distance"(LSD)は、長時間かけてゆっくりとしたペースで走ることを指します。このトレーニングの主な効果は、持久力と有酸素能力の向上にあります。以下LSDの主な効果。
1.持久力の向上
2.脂肪燃焼
3.心肺機能の向上
4.心理的なトレーニング
と言われておりますが。。
リディアードのランニングトレーニングの中で2時間以上の運動でミトコンドリアや毛細血管の発達が急速に伸びる研究結果が提示されています。それと同時に2時間以上の運動によって遅筋だけでなく速筋にも刺激が入っているとの研究成果が出ています。
こちらを参考にしました
06:00 ①有酸素能力発達の走り込み(マラソン・コンディショニング)を参照
体験その2でも書きましたが、90分スロージョグではHRVステータスや最低心拍にあまり大きな影響が出ないのですが、2時間以上のLSDではその数値が改善されるのは、上記の事が影響しているのではと感じています。
まとめるとスロージョグは短くても、若返りホルモンを分泌し、コルチゾールの分泌を抑える事により、筋肉の発達を促す。そしてそれが2時間以上継続するとミトコンドリアや毛細血管の発達を促し速筋にも刺激を入れる事ができる。
これって良い事ばかりですね
じゃあスロージョグやLSDってどんなやり方でやれば良いのだ?と思うと思いますので、自分なりに考えた次の「スロージョグの知られざる効果について③」「3.スロージョグ、LSDの実践編」に続きます