イタリア食品ロス25%減、過去10年間で最小の歴史的な数値結果。他【今週の食品ロスニュースまとめ】
①イタリア食品ロス25%減、この10年間で最小:SDGs世界レポ(52)
【記事概要】
・2019年の初旬と比較して、2020年2月には、この一年間で、イタリアの家庭の食品ロスが金額ベースで25%削減されたということが報告された。(「ウェイスト・ウォッチャー(以下、「廃棄物ウォッチャー」)」のデータによるもの)
・まだコロナ禍の影響を本格的に受ける前の段階の話のため、コロナの影響で減少した訳ではない。
・過去10年間で一番少ないデータで、イタリア国内の食品ロスに関する調査の歴史的な出来事と言われている。
・イタリア人のうち、57%の人は、廃棄物や食品ロスに関するこうした調査が普及したおかげで、ロスに対する意識が高まったと話している。「廃棄物ウォッチャー」は、データを伝えることが、人々の意識に機能していることを指摘している。
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②永谷園、商品の賞味期限 「年月」表示への取り組みを2021年5月より順次実施
【記事概要】
・賞味期限9か月以上の市販用商品、業務用商品の「年月」表示への変更、それに伴い該当商品の賞味期限延長を順次実施へ
・それに伴い、該当商品の賞味期限延長の取り組みを2021年5月より順次実施。
・株式会社永谷園ホールディングスでは、2017年より一部市販用商品の賞味期限の延長を既に実施しているが、今後も他商品の賞味期限延長に向けて取り組んでいく予定。
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③航空便運休により余ってしまった国際線機内食が、クラファンのリターンとして配布されるプロジェクトがスタート。
【記事概要】
・成田・羽田・広島にて航空各社の機内食の製造から機内への配送まで行っている「ゲートグルメジャパン有限会社」が、余ってしまっている機内食を救うクラファンのプロジェクトを開始。
・コロナにより当初航空便がほぼ全便運休になり、想定よりも長く減便が続いている状況で、機内食が余ってしまっている。
・可能なものは全てキャンセルをしているが、海外から輸入したものについてはキャンセルができず、輸入になるので一度のロットが大きく大量に在庫が余ってしまっている状態。
・同社はスイス・チューリッヒにある世界最大の機内食会社の日本法人(gategroup Holding AG)
・クラファンを支援すると、リターンとして余ってしまっている機内食(ホットサンドイッチ)を受け取ることができる。
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さいごに
「イタリアの家庭の食品ロスが金額ベースで25%削減された」という要因が、廃棄物や食品ロスに関する調査が普及したおかげである、という結果が個人的には驚きでした。(もちろんそれ以外の要因もあると思いますが)
データや現状を調査結果として公表し続けることで、消費者側の意識が変わる。結果的に、家庭内の食品ロス量が減るというのは、食品ロスの情報を発信している身としてはとても励みになります。
機内食のロスについては各方面でお話を聞くことが多いのですが、社内調整に時間がかかってしまったり、機内食を一般販売することにストップがかかったり、そうこうしている間にロスになってしまうことが多々あるようです。
こちらの取り組みはスピード感があり、多くの人に現状を知ってもらえるプロジェクト方式にされていて、とても素敵だと思いました。今はフードロス 削減の気運も高まり、支援消費も一般的になりつつあるので、賛同する方は多いのではないかと思います。(現時点で95%達成とのことで、既に多くの方が支援されています)
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・今後も食品ロス関連のトピックをまとめていく予定です。
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