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「新日本人」「今そこにある外国人問題」…~第14回日本語教師ゆるゆるパドックを終えて

昨日は、第14回日本教師ゆるゆるパドックを2年ぶりに行い、そのことについて、ご報告程度に書かせていただきました


本日は、1日経って、もうちょっとしっかりと振り返っておこうと思い、朝、StandFMでもお話し、それをこちら、noteでも書いておこうと思います

今回は、「行政書士明るい総合法務事務所」代表、長岡由剛さんに来ていただいて主に就労ビザについてお話をいただきましたが、まさに

生きたビザの知識
あらゆる場面で外国人を救うことができる手段が増えた

2時間でした

そして、最後に長岡さんが触れられた「新日本人」というこの考え方と、改めてつきつけられた「今そこにある外国人問題」


ぼくは、本当に衝撃を受けました

ぼくらが直面している問題…
このぼくらというのは日本語教師だけじゃないですよ…
日本人全ての喉元に突きつけられた問題、それを改めて

新日本人

というその言葉に凝縮して言語化された
これを本当にぼくもど真ん中に持ってきて動いていきたいなと思いました


その興奮さめやらぬ第14回日本語教師ゆるゆるパドックの、主催者としての総括をお伝えします


🔳「新日本人」「今そこにある外国人問題」…~第14回日本語教師ゆるゆるパドックを終えて


昨日はゆるパド第14回ということでした
ということは、13回までやってたってことです

2021年の10月までやって、11月、いろいろな事情があって14回目を中止しました
そこから2年間やってなかったんですね…

この理由を白状しますと、当時ぼくは 2021年の11月、SNSでもリアル世界でも人がさーっと離れていく感覚がありました…

そこで自分を見つめ直しを始めて今、現在その旅路の途中であるというのは何回かここでお話してます


そんな中、人を集めてゲストをお呼びして皆さんのためになるようなそんなイベントをやる立場じゃないだろうと、一旦、オンラインイベント自体から離れたんです

最近、ああ、ちょっとはまともな人間になれたかなという想いもあり…
そろそろオンラインイベントもやりたいなという気持ちはありました

それに加えて、ぼくが作ってる、現役の日本語学校の先生たち270人ぐらいが入られてるコミュニティがありまして、そこをもっと活性化させるために毎月イベントを打とうということで、ZOOM交流会(飲み会)をしましたが、あと何個かコンテンツ欲しいよねということで、じゃあゆるパド、そろそろやってもいいですか?とうことでさせていただきました

すいません
前置きが長くなってしまいました


でも、ぼくにとっては、かなり感慨深い今回のゆるパドだったんです


ただでさえ、感慨深いのに、さらに、ぼくの中で、今ゆるパドやるんだったらもうこの人しかいないという方がいらっしゃって、それが行政書士の長岡さんだったですね

長岡さん、本当はしっかりギャランティお支払いして講演していただくような立場の方です
でも、今回は無償でやりますと…
その代わり2時間話をさせてください

ということでした

🔳ビザスキルは日本語教師の必須スキル


今回のゆるパドにご参加された先生方には、もう長岡さんのお話をすでに聞かれたことがある方もいらっしゃいました

しかし、長岡さん…

今まで話していないようなもっと突っ込んだ内容とか、もっと詳しいエピソードとか加えていただいて、とても深みのある、かつ、めちゃくちゃわかりやすい講演をしてくださいました

内容は、今日は詳しくはお話しませんが、お話を聞かれた方は、意識が2段階くらい変わったんじゃないでしょうか?

もっと、ビザに関心を持たないといけない…

それによって外国人、彼らの未来が左右されるからです
もっと言うと、それは、命にもつながってくるスキルだからです
考えてみればおそろしい…

Aという学生と、Bという学生がいる

Aは、ある就労ビザの申請をあなたに相談する
ビザの知識のないあなたは、危険性の高い、ギャンブル申請を止めることもできず、いや気づくことすらできず、その学生はビザ不許可となり帰国以外の方法を失う…

Bは、ある就労ビザの申請をあなたに相談する
あなたは、そのビザ申請の違和感に気づき、学生に危険性の高い、ギャンブル申請であることを告げる
そして、その理由も説明する
Bはそのリスクに気づき、あなたが勧める行政書士への相談を受け入れる…


言うまでもなく、これは、今回のゆるパドに参加する前のあなたです

止めることもできず、いや気づくことすらできず、その学生はビザ不許可となり帰国以外の方法を失う…

だから、ぼくはこの方面のイベントをもっともっとしたかったんですね
それは、ぼく自身がこの知識の必要性を知っていて、行政書士の試験を受けようとしたことからもご理解いただけるでしょう

2022年8か月間、けっこうがんばって勉強しました
ビザの知識をつけ、自分がビザ申請を行えるようにしたかったからです
信頼できる行政書士の方とどんどん繋がるため、でした

しかし、もうぼくが行政書士になることもないし、今後はもっとこういったイベントを行えます

長岡さんのような行政書士の方々と繋がるようになったから、です

また、今後も頻繁にこういった講演の機会を、ぼく自身が設けたいですし、もっと公的な場所でどんどん長岡さんが講演できるようなお繋ぎもしたい、と思います

様々なビザのお話はとても貴重なものでした
こんなケースでも、技人国のビザがでるんだ、とか、このケースはチャレンジできるな、とか、とにかく可能性が広がるなというお話たくさんいただきました

また、先生方にとって、行政書士が身近になった
そう思っています

なんだか、敷居が高く、相談しにくい…
法律家のイメージってそんなのがありますよね

しかし、今回、長岡さんはとにかく熱かった
その熱量がある行政書士とぼくは繋がりたかったし、そんな方を日本語業界と繋ぎたかった…

ようやく実現できました

🔳新日本人



長岡さんと知り合ったのは、2023年11月でした
外国人総合支援ワールドというイベントで、サケジャパンの西條さんにご紹介いただいたんですね


それ以外、チャットなどでコミュニケーションもとっていますし、何より、2024年4月に当校の新入生でちょっと厳しめの申請になる子がいて、長岡さんに依頼しました
見事、ビザはでました

なので、けっこういろいろとお話する機会はあった
しかし、このワード「新日本人」は初めてお聴きしましたし、この方面への長岡さんの想い、も初めてでした

それが日本で家族滞在ギザで滞在している外国人の方々、
いわゆる外国にルーツを持つか外国人の方々

の問題です

長岡さんがどのように関わっているのか、全然お話したことなかったのですが、 非常に熱い思いで

なんとかしなきゃいけない

という想いで、この問題に携わっていらっしゃることを初めて知りました


具体的に言うと日本で働いている技人国ビザだったりあとは「技能」ビザの方々、調理師が多いようです、が、このへんはぼくは、本当に不勉強で申し訳ないんですが、この方面です

技能一本で滞在している方々の特に、その家族は、日本にいながら、狭い同国のコミュニティの中で暮らしている
技能一本なので日本語を話さなくてもそんなに困らないと
それは、子供の教育や日本語習得に関するプライオリティもかなり低いことが統計上あるそうです
全ての人が、というわけではないのでしょうが、そういう人が多いと

長岡さんは、現役世代はまだいい、とおっしゃいます
つまりは、そのビザを持ってる人です
しかし、つらいのは、その家族、とくに2世の子たち…

非常に困難に直面していると…

経済的にも苦しい中で学校にも行けない
だから、ネットワークも広がらない

日本というこの広い世界、可能性に満ち溢れた世界にながらも、その中の閉鎖されたコミュニティの中で押し込められている

そういった子たちが繋がっていくのは必ずしもいい人間関係だけではないそうです

ギャング化
スラム化

もう国内で、欧米先進国ののこういった問題が起こりつつある

長岡さんが見て来られたのは、ネパールの人たちです
ぼくらは、ネパール人は留学生として知っているのは、まあ、いろいろありますが、温和で明るくて元気でポジティブな方々のように思っています

しかし、その2世たちが、先鋭化している
ネパール人のギャング化は、初めて直面する、そして、まあ、言われてみればそうだという、いかにも、世間知らずに赤面したわけです


それは、さながら、

天井のない牢獄

とも、言えるのではないか、と思いました


だから、この言葉、胸にしておかないといけないと思いました

新日本人

彼らは外国にルーツを持つ外国人であるが、日本人でだり、分断してはならない
日本の未来を担う、日本人

ぼくらは、そろそろ日本人の定義を改める時代に来ているのでしょう

新日本人、と…


🔳今、そこにある外国人問題


そういった問題も絡みながらでこの辺りにかなり携わっていらっしゃって、子供たちに罪はない
彼らが選択してここにいるわけではなくて、生まれもってここにいながら未来が閉ざされているという子たち…
先鋭化して ギャング化するということをなんとか防がなきゃ

ということをされていると

これは本当に壁の外の話か…ということです
日本語業界全体で携わっていかなきゃいけない問題だと思いました
いや、これは日本有事です

以前、2021年の11月、ぼくは磯部加代子さんという、トルコの通訳者の方 と知り合う機会がありました
彼女は、今話題になっているクルド人のコミュニティに深く携わっていて、活動されていらっしゃいます

何人か日本語教師のぼくの仲間をご紹介したらその方々もやっぱり問題意識を持たれて、サポートをされています


ぼくのお友達の柴山 智帆さんは、glolabという非営利団体で、外国人にルーツを持つ児童の支援をされています


改めて、外国人にルーツを持つ人たちの現状をぼくらはまだまだ知らなくて、きれいな部分だけを見ていることはできない
それが、外国人とつきあうことだ、と思いました
もっと言うと、これまでかかわりがあったにも関わらず、ぼくは深くかかわるのを避けていたんじゃないか、という反省もあります

できるところから、ぼくら業界の人間はやっていかなきゃいけないなと思いました

長岡さんは、おっしゃってました
日本語教育が大事なんだと

磯部さんもボランティアでジェミニという団体を作りクルド人の女性に日本語を教えていらっしゃいます
そこで教えている日本語教師の方もいらっしゃいます
いや本当に必要なことだなと思いました


とにかく様々な気づきを与えてくれる、第14回日本語教師ゆるゆるパドックでした

ぼくは、やっぱりこういう機会を作ることができることが本当に幸せだと思います
たくさんの方が喜んでくれることが本当嬉しかった

以前はそういうことについて、承認欲求もありました
今はあまりないなあ…

本当にそうやって喜ぶ方が増えるとか、そこで話すことで長岡さんにもっとビジネスチャンスだったりお仕事が来るようなそういう繋がり作れたんじゃないかなと思いまして…

やっぱり楽しい!
めっちゃ楽しい!

ゆるパドは楽しいということが、本当に再確認できました!

これ3か月に1回のタームになりますが今後もやっていきます!
次h8月なんですけど、またやっていきたいと思います

長岡さん、ご参加くださったみなさん
どうもありがとうございました!

今後とも、ゆるパドをよろしくお願いします!


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