あなたがいなくてさみしい という気持ちを一単語で表す

中学の英語の授業では、教科書にでてきた英単語をまとめた単語帳をつくることがマストだった。

memory n.記憶
visit v.訪れる
difficult a.難しい

こんな感じのノートをみなさんもおつくりになったことがあるのではないだろうか。
一単語に一語をあてていく、日本語を英語に、英語を日本語に変換するボキャブラリーが増えていく嬉しさ。

そんな中で、この単語を調べたときの衝撃がいまだに忘れられない。中学一年のときに出会った単語。

miss v.あなたがいなくてさみしい

たった1語に、たった4文字に、たった2音に、あなたが いないことを さみしく思う気持ち
がこめられているなんて。。。!!

ことばは、当たり前だけどその言葉を使う人たちの考え方や生活が反映される。単語はもちろん、文法、語順、言語に関わることことすべて。
ああ、英語の世界では、そばにいた人を失うことに対しての感情が心の身近な引き出しの中にあるんだなあと思ったものだ。

文化が反映されてできた言語は、その言語を使う人の考え方をつくりあげて、文化をつくる。タマゴが先か、ニワトリが先か。


わたしは以前、一度きり会っただけのドイツ人に、ちなみは英語をしゃべってるときの方が明るいしイキイキしてて楽しそうだよと言われた。
念のため言っておくと、幸いにも大学で国際的な環境に恵まれたため会話には困らない程度の英語は話せるが、わたしの英語は決して流暢なわけではないし、気の利いた表現ができるわけでもない。

ただきっと、もしかしたら、日本語よりも他の言語の方が適したわたしらしさがわたしの中のどこかにあるのかもしれない。
頭の中の思考プロセスと表現方法が近い言語は、もしかしたら母国語の言葉ではない可能性だってある。

わたしは英語を使うときのお互いがフラットになれる関係がすきだ。
自分の考えを真っ直ぐに伝えて、自分かあなたを主語にして話すのもわたし的には心地よい。

使う言葉は、その人の人となりを表す。
いろいろな言葉を知ることで、使う言葉ごとに違う自分を見つけられるような気もする。

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