ザラザラな声ばかり聴いている。 2020/04/22の日記
なんだか久しく外に出ていない気がしてベランダをみると、笑っちゃうくらい晴れていて、私はそれだけで満足してしまう。
レースカーテン越しの太陽は、暫く日を覗いていない私の目を容赦無く刺していく。
フローリングは足先の熱を奪っていき、床との境目が薄れていく。
耳に入る秒針の音がいつもより遅い気がして時計を覗くが、私に差が分かる訳も無くすぐに目を逸らす。
「朝ごはん何食べた」
ソファに腰掛ける弟に尋ねるが、こちらに目を向ける気配はない。
答えはないなと見切りをつけてキッチンへ向