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CHACOの将棋愛について

CHACOは千駄ヶ谷に事務所を構えています。なぜか。近くに将棋会館があるから。それくらいには将棋が好きです。

将棋が好きだと言っても、人と指して勝敗を競うのはまったく好きではなくて、プロの対局の棋譜を盤上に再現する『棋譜並べ』や、スマホの将棋アプリでAIと対局するのが主な楽しみ方ですが、最近では対局がネット配信されることも多くなったので、ダラダラとプロの対局を眺めるのも楽しいです。

『指し将』は将棋を実際に指して楽しむ人たちの総称。『観る将』はニコ生やAbemaTVでネット配信で観るのが好きな人。他にも『撮る将』や『詰め将』、『描く将』なんかもあるそうで、ルールが分からなくても、いろんな楽しみ方が増えてきているようです。

将棋のことだとダラダラと際限なく書けてしまうので、将棋をやってて良かったなと思える点を簡潔にまとめておきます。

①ものごとを考えるクセが身につく
自分→相手→自分という具合に、最低でも3手読みができることは、日常生活の中でも結構大切なことだと思います。自分に都合のいい読みをすることを「勝手読み」と言いますが、こういう人はとても迷惑な存在になることが多いです。自分の読みの中に、相手の存在を入れられるかどうかは、ビジネスでも成否のポイントになると思います。

②思い通りにならないことを知る
自分も相手も自分にとって都合のよい局面に誘導したいのですが、そんなうまくはいかないわけです。相手があることが自分の思い通りにならないことを知ることで、よりベターな状況を選択することができるようになると思います。意地を張りすぎず、妥協することも大事なことです。

③価値基準の揺れに慣れる
序盤→中盤→終盤と戦局によって指し手の価値基準が変わります。序盤なら最善手でも、終盤なら悪手になることがほとんだと思います。ワンパターンではダメなわけです。いま現在でもっとも価値のある手はなんだろう?と考えることはとても大事です。

④大局観を意識する
将棋には1局を通じて、流れのようなものがあります。いまは攻めるべきか守るべきか、意地を張るべきか相手に委ねるべきかなど、マクロな視点で局面を判断することができるようになります。ただし、AIは、この流れを無視できるので強いとも言え、固定概念もまた良くないわけですが。

⑤リカバリー力を高める
将棋は思いも寄らない手を指されたり、ミスにつけ込まれたりと、自分の思い通りにならないことの連続なので、都度、一番マシな手を探さないといけません。その場しのぎを連続させることが勝つことの条件になることも多いので、その場をしのぐ力、リカバリーする力が開発されます。

⑥負けを認める
将棋は、負けを悟ったとき相手に対して『負けました』と投了の意思を伝えます。これがとても悔しい作業で、ぼくはこれが上手にできないので対人対局が苦手なんだと思います。まだまだ人として未熟です。素直に投了できることで、何が原因で負けたかを振り返る(感想戦という)ことができるので、上手に投了できるように頑張ります。

まだまだ、ある気がしますが、とにかく将棋は楽しいので、これからもことあるごとに記事を書きます。CHACOは日本一将棋を愛するデザイン事務所として、将棋関連の仕事をするのが今年の目標なので、いろいろ作戦を練ろうと思います。頑張ります。

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