特別な夏
特別な夏
大きな木ノ下のベンチに座り
乾いた風を受け
目を瞑り蝉の声に
耳を傾ける
短い命の営みが始まる
これはこれで気持ちがいい
心配しながら旅行をしたり
海へ山へ義務かのように
夏休みを消化しようと
しているなら
1日のこんな些細なことの方が
どんなに心落ち着くことか
どんな人にも人生で
特異な日々が必ずあるはず
それを嘆くか受け入れるか
どちらにしても
生きていかなくてはならない
そうだとしたら
取り巻くリスクと戦うより
心穏やかになれる材料を見つけ
夜ぐっすり眠りたい
明日は又
あの大きな元気な向日葵
見に行こう
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