ひさえ

詩やエッセイを書いてます。自然体だけど一つ二つほどの言葉の隠し味があれぱ良しとする解りやすい詩が書きたいと思ってます。 律儀に共感してくれる人がいれば嬉しいです。時々、パステル画や写真を載せたいと思います。

ひさえ

詩やエッセイを書いてます。自然体だけど一つ二つほどの言葉の隠し味があれぱ良しとする解りやすい詩が書きたいと思ってます。 律儀に共感してくれる人がいれば嬉しいです。時々、パステル画や写真を載せたいと思います。

最近の記事

おばあちゃんのつづりかた

                          散歩 毎日、午前中散歩するのが日課になっている。 晴れ、曇り、雨の日、雪の日に拘わらず正味一時間ほど歩く。正味というのは、途中休憩を入れたり、帰りは買い物をしたり、時には、カフェにドボンしてボーッとしてるか、本を読んだりして、二時間は寄り道、道草をしながらの散歩なので、歩いてる時間が一時間ほど、歩数でいうと5、6千歩になる。コースはその日の気分に依るのだが、犬のように繋がれていないから足の向くまま、気のむくまま。幸い家の前

    • おばあちゃんのつづりかた

                               おやつ 先日、スーパーでレジの近くに懐かしいお菓子があったので思わず買ってきた。 ボオロ、ほんのり玉子色、噛むとカリッと歯を刺激して、いつの間にかくちの中でとろけ、優しい香り。だれでも記憶にないにしても一度は味わっているお菓子。赤ちゃん用の菓子だが、大人になって口にしてみると、懐かしい郷愁に浸れる。今、お菓子は無尽蔵に出回っていて、昔と変わらないものが少なくなっているが、ボオロと同じ位置に静かにひっそりと優しさを漂わせている

      • おばあちゃんのつづりかた 生まれる

        1941年12月8日真珠湾攻撃、 その頃、わたしは男が女かわからない、母の胎内で臨月ギリギリ今日出るか明日にしようか、と思案をしてた。 それから、4日後この世に生を受けた。東京の下町の商店街の一角で女の子として、認定された。 ふぎゃーと叫んだか、おぎゃーと母音を強調したのか、覚えていないが、後で父、母が言うには男の子ばかりが続いて、久々の五番目の女の子で、ニヤニヤしたらしい。実はその前に、一人三番目に女の子が生まれたらしいが、幼い時にジフテリアで死んだらしい。その生まれ変わり

        • 特別な夏

          特別な夏 大きな木ノ下のベンチに座り 乾いた風を受け 目を瞑り蝉の声に 耳を傾ける 短い命の営みが始まる これはこれで気持ちがいい 心配しながら旅行をしたり 海へ山へ義務かのように 夏休みを消化しようと しているなら 1日のこんな些細なことの方が どんなに心落ち着くことか どんな人にも人生で 特異な日々が必ずあるはず それを嘆くか受け入れるか どちらにしても 生きていかなくてはならない そうだとしたら 取り巻くリスクと戦うより 心穏やかになれる材料を見つけ 夜ぐっすり眠

          野菜のつぶやき

          にんじん どこまでいっても 自分は自分 人と比べるなんて アホらしい と 思う方が いい 自分の色が  見つかったら それこそ こだわっていいのでは ないだろうか #詩#パステル画#野菜#イメージ #

          野菜のつぶやき

          さくらんぼ

          さくらんぼ 形が可愛い 色が可愛い 茎が可愛い みんな可愛い 女の子が食べても 男の子が食べても お母ちゃんが食べても おばあちゃん食べても 誰が食べても 可愛い さくらんぼ食べる時 みんな可愛くなる 桜ん坊 こんな風に生まれて 桜ん坊 いいなあ #パステル画#詩#さくらんぼ#桜ん坊#可愛い

          さくらんぼ

          水 強くて優しくて明るい 水はすべての感情を しなやかに変化させる 手に掬えば 手のひらのかたちに 器に盛れば 丸くにもなり四角にもなる 注げば素直に流れる 水は二面性もある 感情のブレは 岩をも穿つ さざ波は一気に怒濤にもなる しかし 水は 総じて寛容で自由で謙虚 人はいつも水に憧れ 人はいつも水を欲っし 海に川に足が向く 体は水に満たされ 生かされる 水の惑星地球に住んで 溺れないように 一杯の水も 残すことのないよう 水に学ばなくてはならない

          パステル画 ぶどう

          ぶどうのうた きゅうくつだなあ と言いながら あしたの おはなししています ひとつ摘ままれ さようなら ふたつ摘ままれ さようなら みんな摘ままれ ほねばかり のこった ちいさなほねたちは とってもなつかしい おはなししてる

          パステル画 ぶどう

          距離感

          距離感 道端にタンポポの群 小さな小さな青空色の いぬのふぐり ウイルスに犯されず 知らん顔して 健気に咲いている 川では水鳥が 着地のスピードを 競っている ウイルスに犯されず 知らん顔して 春を遊んでる ヒトも自然の一部 植物と違って 常に動いている自然 その動きを止め 他者との距離を 取らなければいけない それでも離れた分 近くに居た時より 広角でヒトを 見れるようになった 離れる 会わない 会話しない 会食しない ないないづくしを 強いられていることからの 教

          パステル画 紫玉ねぎ

          今日という日があって 一枚めくると 明日という日が見える 出来ればそこまででいい 運命に優しくさえあれば #パステル画#紫玉ねぎ#今日という日#一枚めくる#明日という日#運命に優しくさえあれば

          パステル画 紫玉ねぎ

          母の日

          母の日 母の日 母の写真に クローバーの花束を 飾りました 今わたしは幸せです おかあさん かあさん おかあちゃん かあちゃん おっかあ おかん おふくろ ママ みんなとても いい響きです お母さんは 普段お母さんの仕事 してるけど 「わたしはお母さんよ」なんて 言うことはありません 今日はお父さんも 思いましょう いつも子どもたちの お母さんでいてくれて ありがとう って #母の日#お母さん#母さん#母ちゃん #お母ちゃん#おっかあ#おかん#おふくろ##ママ##

          五月に咲くポピー

          五月に咲くポピー 与謝野晶子は コクリコと呼んで 恋人への歌を創った 夏目漱石は 虞美人草の中で ロマンと悲哀を語った アメリカギャング映画の アマポーラ 恋占いのひなげしは 来る 来ない と じれったい 野に咲くポピーは 小さな風にも しなを作って揺れる 五月 悲喜こもごも 起こりそうな 季節だろうか こんなにも 名を替え色を替え 愛される花が あるだろうか 愛されるが故に 意味深い #五月#ポピー#コクリコ#虞美人草#ひなげし#悲喜こもごも#アマポーラ#風に揺れ

          五月に咲くポピー

          パステル画 かぶ

          パステル画 かぶ

          幸せ

          朝の一杯のお茶 五月の青空 目に優しい新緑 炊きたてのごはん 散歩の途中で 会ったかわいい子犬 一日で味わう 一粒二粒の幸せ 四つ葉のクローバー 見つけることよりも 親しげな小さな 日常の揺らぎや 楽しみや嬉しさは 何倍にも幸せ なかなか 見つからない 幸せよりも ふとした言葉や 思いがけない優しさ 季節の贈り物に 極上の幸せが 覗くことがある しあわせって 追いかけけても 振り向いてくれる ものではなく ビックリ箱を 開けるように 不意に訪れて 驚かせて くれるような

          パステル画

          パステル画

          春キャベツ

          春の風 いっぱい含んでいるから 春キャベツは軽い 少女のように初々しくて ひらひらスカート広げてる 春のキャベツは 柔らかな饒舌 あなたの料理次第で ウィットなおしゃべりが 出来るのよ 春キャベツの パートナーは お肉でもお魚でも いいことよ しなやかにたおやかに スーッと入り込んで どんな料理にも素直 もう何の味付けもなくたって それだけで甘くて 春の香り 庖丁にさえも優しくて いっぱい食べて 春が行っちゃう前に 又 ひと玉ね 買い物籠を殆ど 占領しちゃうけど これだ

          春キャベツ