応援したい人がいます(石村嘉成展を見て)
私には、応援したい人がいます。
4年前の夏休みに、たまたま個展を観に行ったんですよね。
それから応援しているのが、この石村嘉成さんです。
今回も、愛媛で個展を開いていると、親に言われ、観に行ってきました。
ちゃぼはちなりに、今回は頑張って説明をしたいと思います。
不妊治療の末、待望の長男が誕生する訳なんですが、2歳の頃に自閉症と診断された嘉成さんです。
トモニ療育センターに出会い自立に向けて厳しい療育に、夫婦で立ち向かっていくんですね。
子供の為に心を鬼にして、「愛情あふれる、突き放し」で、療育を頑張るお母さんの姿が、私の胸を打つと言いますか…。
泣きわめいたり、大暴れする我が子を目の前にすると、手をさしのべたくなるし、抱きしめたくなるのが親なんですよね。
その場面で、療育者として、突き放す対応は、なかなか出来るもんじゃないんですよ。
それでもね、いつかは社会に出ていかなければならない我が子です。
周りに助けられないと生きていくことが出来ないから、誰からも好かれる子にしようと決意して「甘やかさない療育」を、徹底されてましたね。
我が子を療育するのって、本当に難しいですからね。かなりの忍耐ですよ。
そんなドキュメンタリーを、NHKや、ティーバー等で、番組を何度か見ているんですけど、私、毎回号泣してますから!
それなのに、この一生懸命なお母さんが、嘉成さんが11歳の時に乳がんで亡くなるんですね。
もう、毎回毎回、ここで凄い泣いてます。
そこから、父子の生活が始まる訳です。
高3から絵や版画に取り組み始めた嘉成さんが、今では個展を開くほどにもなり、テレビにも取り上げられ、遂には来年映画化までされるようです。
これにはビックリ!
これは嘉成さんのお父さん和徳さんの本なんですけどね。
本を購入した時に、ある一枚のプリントを手渡されました。
そのプリントの内容がまた良くて、心に残る文章だけ紹介して終わろうと思います。
そもそも「発達障害」という呼び方が、彼らを生きにくくして、偏見や差別にも繋がっていると言っています。
私もね〜個人的にはこの「発達障害」という呼び方は好きではなくて、「発達凸凹」なんて言ってますね。
「障害」にしないでよ~って思っちゃいますね。
和徳さんは「特性発達」という呼び方を提案したいと書かれてありました。
この「特性発達」とは、さまざまな特性を持って成長してきた、或いは成長していくという意味があるようです。
特性というのは、生きにくくネガティブな特性もあるので、あまり特性と言う言葉自体が好きではない時代が、私にはありました。
少し抵抗があったんですよね。
でも、和徳さんが、特性には、ネガティブだけではなく、多くの人が持たない突出した特性を持っている場合もあると、ポジティブに書かれていた文章を読み、なるほど!と思い肯定的に受け止めることができました。
そう考えると「特性発達」と言う言葉って、なかなかいいなぁ~と思いましたね。
少なくとも「発達障害」よりかは、いいかな〜なんて、個人的に思いました。
とにかく、色々学びがあり感動的な個展に足を運ぶ事ができ良かったです。
少しでも多くの方に知っていただければ…と思いご紹介させて頂きました。