ちゃば

曖昧に甘い愛のまにまに

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僕の部屋①

今日も朝5時に起き いつものルーティンとも呼べるような準備をする 歯を磨きコンタクトを入れ終わると 冷蔵庫の前には昨日作ったお弁当を弁当袋に 入れて準備をしてくれる彼女がいる それもいつもの光景 いつものプレイリストを流しながら薄暗い朝の高速をひた走る 仕事に行き帰れば20時頃 当然翌日も早いので平日はいつも睡眠と仕事で埋め尽くされている そんな日々を嫌だと思ったことはなかった そんな日々に色が無いかと言われれば そんな事もない そう思っていたからだ 色を作る、付けるとい

    • 嗚く咽

      夏の背中が見え始める まだこんな時間なのに もう暗くなったね 蝉の声もいつの間にか聞かなくなっていた 近所の公園ではそんな夜を無視するかのように 学生達が花火をしてはしゃいでいる エアコンは要らないような気温 窓を開けて風を感じたいところだけど やけに湿気を含んだ空気が肌にまとわりつくのが嫌だよね。なんて言って部屋ではエアコンがついていた 夜も深まり 窓も開けずにエアコンが切られた 窓開ける? と聞こうとした時にはくつろぐ僕の上に 髪をほどき、跨がっていた エアコンを切

      • 荒波細波

        人生の波について考えたことがある人は 珍しくはないのではないだろうか ある人はさざ波や凪のように 平穏な人生を送りたいと思えば またある人は荒波のような 激しい人生を送りたいと思う人もいる 20数年生きてみて 誰がどう生きたって激しい波に打たれて 時に楽しく、時に悲しく そんな日々を乗り越えるうちに波に乗るのがうまくなる。 そんな感覚を覚える この数ヶ月 自分にとって余りにも激しい荒波が続いた 日々を過ごした。 人生で味わったことのないような楽しい経験を幾つもした。その

        • ちょっと思い出しただけ

          夜にしがみついて  朝で溶かして   何かを引きずって    それも忘れて あんなにした喧嘩 繰り返すたびに強くなる口調 いつしかぶつかり合うことを諦めて 私はこう  あなたはこう そうしていつしか溝が深くなる感覚に苛まれた 話すこともめんどくさくなったね 楽しいことがある度どこか 距離が戻るあの感覚 けどまた日常に戻ればあの頃の日々に逆戻り こんな瞬間も別れてしまったら 忘れてしまうのかな 別れは悲しいことじゃない 過去の嫌なところは薄まって 良いとこばかり残っていく

          こんな夜に 1人で眠るだなんて 空になったコップ 洗う気も起きない 洗いやすいようにと 水に浸けたお茶碗 明日のお弁当もまだ作ってない 1人で生きてた時は難なく出来たことが 最近なんだか出来ない そう。今年の春から晴れて同棲を始めた。 あれやこれやと過ごすうちに外では蝉が鳴いている。もはや暑すぎて蝉も鳴かない季節。 そんな彼女はというと 今日は彼女がいうに性同一性障害の親友とご飯 らしい。 ここにらしいをつけた意味など考えたくもない。 差別だなんだと言われるだろうが

          想像は波のよう

          "人間が想像できることは      人間が必ず実現できる" SFの父と呼ばれるジュール・ヴェルヌの残したとされる名言をご存知だろうか。 誰しもがする想像という行為 そこに果てはあるのだろうか などと果てしない想像をしたりする。 想像は海のようだ 広さ深さで言うなら宇宙の方が いいんじゃない? なんて問いたくなるだろうが 自分というちっぽけな存在からすれば海は 十分に広く深く、なにより身近にある。 想像という名の波は終わらない 繰り返しくる波に飲み込まれそうだ 泳ごうか

          想像は波のよう