【シン・二ホン】シン・二ホンから林業・木材産業の可能性を探る1-2
1週間前に投稿した本シリーズが多くの方に見ていただいて嬉しい。今日はその続きを書いていく。
前回の内容はデータ×AIの波が時代とともに押し寄せてきており、林業でデータ×AI化できる領域・工程はどこで、その領域に取り組んでいる企業の一部を紹介した。今回は1章にあるデータのオープンソース化について書いていく。
データ時代にブラックボックス化はNG
本書42Pにはマッシュアップエコノミーの時代になると書かれ、Uberを例にして解説している。Uberは顧客とドライバーをマッチングさせるサービスは自社で作り込んだが、一方決済部分、地図は他社のサービスを活かし立ち上げた。このときに自社で全てのサービスを組むとなると、スピードをもって実行できなかっただろうと書かれていた。
データをブラックボックスにして参入障壁を築く時代は終わり、これからはより分業体制の事業が進んでいくと考えられる。
では林業分野で、ブラックボックスのデータとは何だろうか。まず森林資源情報があるだろう。先日の林政ニュース629号で若手の林業技官の方が森林資源の情報をオープンソース化していくことが重要である(p10)と書かれていた。
だが実際に森林資源情報を公開している地域は少ない、ある資格や手続きなどが無いとアクセスできない状況となっている。
森林資源情報のオープンソース化している都道府県は、北海道、兵庫県や静岡県などがある。実際に森林資源情報をオープンソースとして活用している北海道では、林業ハッカソンが生まれ様々なイノベーションを生み出す企業が誕生している。
前回紹介したLog-coを提供している㈱ブレイクスルー、林業VRシュミレーションサービスを提供している㈱森林環境リアライズ、今年度ドローンを活用したサービスを開発する㈱フォテクなど、北海道出身の企業が多い。
次回はまた明日。
本日も読んでくださりありがとうございました。