「頑張れ!」って自分に言うのはいいんじゃないの?
自分を追い詰める言葉や他人を追い詰める言葉は、できるだけ使いたくないですね。
「頑張れ!」っていう言葉をかけるのは控えようと言われて久しく、表向きには頑張れという言葉を口にすることがほとんどなくなりました。
ですが私は、自分に対しては、頑張れという言葉をよく使います。
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「言葉にする」のは声に出して言うばかりではなく、心の中で唱えることも含みます。
「頑張れ!私!」
「頑張れ!頑張れ!」
「ガンバレワタシ」
無意識のうち、ふと気がつくと「頑張れ!」という言葉を心の中で唱えているのです。
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私は、いつからこういう風になったのでしょうか?
思い出してみると心あたりがありました。
大学生のときでした。締め切りが目前に迫っていたレポートを作成していときのこと。私は必死に問題を解いていたのですが、全く答えが見つかりません。
でも、あと数時間、頑張ってみようと私は考えました。何時までなら粘れるかを登校時間から逆算してみて、あと数時間限定で頑張ろうと思ったのです。
このような状況下で、粘って粘ってギリギリのところまで自分を追い込んでいたときに、「頑張れ!」という言葉を唱え始めたようです。
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それ以来、難しいレポート問題に取り組むときには、いつも頑張れと唱えていたと思います。
頑張れと唱えても、レポートが仕上がらなかったこともありました。
頑張って仕上げたけど正解ではなかったこともありました。
ですが、頑張って仕上げた結果、きちんと正解を導けたこともあったのです。
この時期の経験を発端として、頑張ることの価値を見出し、自分が粘れると思う最大限の粘りを発揮すること、即ち、頑張ることを私は重ねてきたのでしょう。
その時間が今まで連なり、「頑張る」という自分の基本姿勢を作ったのだと思います。
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頑張れという言葉を自分にかけ続けること。それが必ずしも成功に繋がるとは限りません。
けれども、そのことが私らしさであるのなら、「頑張れ!」って自分に言うのはいいんじゃないでしょうか?
もちろん、頑張りたい私であっても、他人に強要されたことを頑張るのは苦痛に感じるでしょう。
頑張りたいと自分自身に誓ったことを自分の設定値ギリギリまで頑張る。これが私にとっての頑張るだからです。
どう頑張るのは自分自身が決める。どこまで頑張るか、どれだけ頑張るかは自分自身で決めることです。
周りから「頑張れ」と声をかけるのがよくないと言われるのは、当人の決意に口を挟むことになるからだと思います。
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世の中には、「頑張れ!」っていう言葉をかけない風潮が広がっています。ですが、それは他人に対して無闇に頑張れと声をかける行為を止めましょうということです。
頑張れと他人には言わないこと。
でも、自分が頑張りたいことは頑張り続けていい。心の中で自分に言い続けてもいいのです。
これからも、頑張れという言葉を自分の中で幾度となく唱えながら、自分の設定した限度ギリギリまで粘りたいと思います。
「頑張れ!私!」