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捨てるなんてもったいない。未利用資源の驚きの使い道 ~帯広畜産大学の研究を撮る~

チャレンジフィールド北海道は、産と学が連携を超えた「融合」をすることによって、北海道の課題解決に取り組むプロジェクトです。
今、チャレンジフィールド北海道では、道内の大学や国研が主導し、様々な社会課題解決のための「推進計画」が16件進行中です。

そのうちの1件が、帯広畜産大学の「農・畜・水産融合型資源活用システムの構築」

研究代表者は、帯広畜産大学の宮下和夫教授です。宮下先生は、もともとは北海道大学の水産学部で教鞭をとられていましたが、帯広畜産大学に来てからは、十勝のフィールドで「農」「畜」と融合し食料全体に関わる問題をマクロな視点から解決するために日々奔走されています。

活用されていない海藻から乳酸菌を取り出し、その乳酸菌で、多くの場合廃棄処分になる「おから」をおいしい食材に変身させたり。
海藻を乳牛に与え、ゲップを減らしたり子牛の免疫をアップさせたり。
牛などの家畜ふん尿を鹿追町のバイオマス発電施設でエネルギーに変換し、その際発生する熱でチョウザメを養殖。キャビアを取ったあとの肉やオスの肉を活用するために、食味をよくするために池田町特産のワインのしぼりかすなどを与えたり。

宮下先生模式図

話を聞くほどに、その発想力やスケール、関わる人・地域の多さ、宮下先生の他者をまきこむ引力と行動力、それを支える研究の緻密さに驚きっぱなしです。

そんな宮下先生の研究について、より多くの方に知ってもらうために、現在動画を制作中。
先日は帯広まで行って、宮下先生に密着取材させていただきました。

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宮下先生は、これから起こりうる食料難の時代を見すえ新たな食材やタンパク質の活用を研究されていますが、そこでも「おいしさ」を大切に考えていらっしゃいました。人間は空腹さえ満たせればいい、というわけではなく、「おいしいなぁ」と思える瞬間の積み重ねが、きっと「幸せ」を支えるひとつになると、私も思います。

動画は年内に公開予定です!公開をぜひお楽しみに。

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↑宮下先生にも「チャレンジフィールド北海道!」のポーズをとってもらいました!ありがとうございます。

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↑鹿追町のバイオマス発電施設。チョウザメさん、意外とかわいい顔をしています。チョウザメは、生後半年まではしっかりとした温度管理が必要で、そこにバイオマス発電の余剰熱が使われています。
そろそろキャビアが出荷できるそうです。わくわく。
余剰熱は、チョウザメ養殖のほかマンゴー栽培やさつまいものキュアリングにも活用されているそうです。マンゴー栽培は鹿追町の農村青年会が企画。農業の端境期である冬にマンゴーを栽培し、付加価値を高めているとのこと。ふるさと納税や東京の市場等に出荷されているそうです。そろそろふるさと納税が気になる時期ですね。ぜひご検討を!


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↑帯畜大にキノコにょきにょき

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↑お昼は学食で味噌ラーメンをいただきました。

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