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【鑑賞記録】古伊賀 破格のやきもの

五島美術館で開催中の「古伊賀 破格のやきもの」展を拝見しました。

展示ケースに畳をひいてやや低めの位置に陳列がされていて内側を覗ける展示でした。LEDで表面にスポット的に光を当てて質感もじっくり見ることができます。キャプションには背面や底面の画像も添えてあり丁寧な展覧会だと思いました。

古伊賀の魅力はザラザラした表面に幾何学的な文様をヘラで大胆にあしらう点と釉薬をかけずに焼成して灰と土から作られる自然釉「ビロード釉」にあると思います。

大胆にあしらわれる文様を見ていると縄文土器を思い浮かべました。縄文時代と桃山時代の共通点は何かと考えたら、その時代に生きた人たちは生きるために戦うことが身近にあった時代だったのかなと思います。


伊賀 耳付花入 東京国立博物館蔵

個人蔵の花生に花を生けてあって実用の姿が見られたのも良かったです。

個人蔵の花生

展覧会図録は書店でも販売されています。入門書として最適の1冊だと思います。
展覧会は12月3日まで。今日(11/24)は平日でしたが大勢の観覧者がいました。