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ベトナムサッカー列伝(俺たちエリート編)

ベトナムのサッカー事情が見えてきた。
2年前にプレーした時と現在で多くは変わりないが、2年前とは違うチーム、コミュニティ、地域と関わることで、改めてベトナムサッカーの構造、特徴、ビジネスの現状を把握した。

そこで自分の見解で勝手な偏見からベトナムサッカーの構造、育成、特徴、ビジネスなどベトナムのサッカー事情を各回に分けて語っていく。


今回の1回目はベトナムサッカーの構造

まずベトナムのカテゴリーについて、トップにVリーグ(V1、V2)というプロリーグ(女子も同様)があり、その下にプロではないU-20のユースチームや育成組織が構成するV3がある。
V3から下となるはずのアマチュア(又は社会人)のカテゴリーはプロとは連携をしていない。
また社会人による地域リーグも存在しない、協会関係なしの母体で独自のリーグやトーナメントを行っているのが現状。

育成年代はどうなっているか、幼少期はスクールがある、小中高生また大学生になると学校のクラブ活動のみでごく一部のエリートだけがサッカーの育成組織いわゆるユースチームに入るという構造になっている。

多くの国とは違い、アマチュアからの成り上がりや引き抜きがなく、日本のように高体連や大学サッカーからもなく、育成年代でもユースチームに入れない選手は必然とプロになるという選択肢がなくなる、言わばエリート式な構造になっていると自分は思う。

この構造は生活水準やサッカーのビジネス化が進んでいないことがあると思うが詳しくは別の回で語る。

エリート式についての見解

エリート式が大問題のわけではない、早めに適性を知れることも大事、勉強に打ち込めるし、別のことも始めやすい。

でもじゃあもし俺みたいな奴はどうすんのよ?(ここで海外に行く考えはない)ユースも選抜もされない奴
でも、好きは止められないじゃん、夢は掴みたいたいじゃん、、
俺の想いだけじゃなくて、個々の成長のスピードで遅咲きもあるだろうし、ビッグドリームなんかも生まれないぜ
そんな面白くないことあるかよ、成り上がり見たいぜ

まあ一番は下からの突き上げがないから競争が少なく感じる

ベトナムでプロの選手やエリートの子と練習や試合して、いつも思うのがプロ意識の低さ、指導者のレベルもあるけど、セルフマネジメントができてない
多分、競争も少ないから考えなくていい環境なのかもしれない

あとは才能の取りこぼしもデカイ
線路が決まった一本しかないから、才能ある奴辞めちゃうよ

ベトナムの人、サッカーしてる人多い、皆サッカー好き
サッカー選手になりたい子も多いと思う
だから、改善していってほしいね、この構造
構造じゃない、考えだね

このエリートしかプロになれない、食ってけないって考え、これ変わってほしい
そういう考えになってくると、見る目も変わって、必然と全体のレベルは上がるよ
日本なんかやられるよ、そのうち
アジアで勝ち抜くのも難しくなるぜ


ブラジルは上手いやつを経歴、年齢関係なく引き抜く
だから、競争激しい、周りの目も肥えてくる
選手層の厚さもそこだろうね

ベトナムもいい選手いっぱいいるし、盛り上がってきてるから
これから面白くできる可能性が沢山あるよ

なにしろ人気という熱がある

この人気でお金を生むことでこの問題も解決できると思うな

そのうち時間が解決してくれるかもしれないが、今のサッカーが"流行り"で終わらないようにベトナムサッカー人よファイト!


島村健汰


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