トラベリンバス
あっという間の一ヶ月だった
ブラジル、サンパウログアルーリョス空港に到着
グアルーリョス、やっぱ違う、他の国の空港と違う
何か込上げるモノがある、ブルっときたね
約5年ぶりのブラジル、感慨深いものがある
初めて海外でプレーした国で最も長く熱い日々を送った国
また熱い日々が始まると思うとヒリヒリする
到着後はすぐにパラナ州近くの田舎町に車で空港から7時間の移動
ブラジル相変わらずデカい、酔ったわ
翌々日にパラナ州3部のチーム、ポルトゲーザロンドリネンセに合流する
練習初日はフィジカルトレーニング
凄くユルかった、ブラジル特有の時の流れはあるものの、こんなんだったっけ?と思う、フワッとしてた
以前いた時に感じたブラジル人の気質的に大体フワフワしてるんだけど、ここって所でクッと入れる集中力が凄まじいと感じてた
でもこのチームは終始、ぬるい空気が流れてた
この時点でこの程度の選手レベルだったとあとで気づく
練習は基本的に午前中の2,3時間のみで、選手は練習グランドの横の寮で生活をする
ご飯は寮に併設の食堂で決まった時間に三食でる
ブラジルの下部リーグのサッカーチームの生活環境はヨーロッパ、アジアと比べるとよくはない
この環境を以前サンパウロに3年間いる時も経験してきたので、慣れもあり問題はない
だが経験した知人から、パラナ州下部リーグのチーム環境はブラジルの中でも劣悪と聞いていた
その想像と覚悟はしていたけど、越してきた
パラナ州下部リーグの環境
部屋、牢屋だね、入ったことないけど
汚い、臭い、暑い、寝られんぜ
そして蚊もハエもゴキブリもルームメイト
殺してもキリがない、うじゃうじゃいる
あとシャワーとか、トイレももちろん、飯もちょっと腹痛くなったぐらいで怪しい、一回納豆の味するジャガイモ出てきた、大丈夫かよ
ファベーラ(スラム街)出身のチームメイトも
”ここは最悪だぜ”って言ってた
だよな
まあまあ、でもブラジルでプレーしたいからこの環境も受け入れようか
チームに合流して3週間が経った
大体チームのレベルはわかった、ここでプレーすることは自分ならイージーだと思った
このチームは圧倒的に選手個々の程度のレベルが低い分、物凄くサッカーへの向き合い方に幼稚さを感じた、年齢がとかじゃなく、考えと振る舞いが子供
ピッチ外ではワチャワチャやっていいよ、でもピッチ内外関係無く、ガキ
何人かは夜、寮の裏でキメてたぜ、勘弁してくれよ
最悪なのは、俺がいない時に荷物を物色する輩が数人いる
一回はパスポートいじってたな、これじゃピッチで信頼できんよ、どこと戦ってんだよ
しょうもない、レベルが低いよ、盗むならシーズン終わってからにしろよ
だから練習の入り方、振る舞い方、公式戦も観たが同様
普段の人間性が出てる
これが監督も同様、この空気を変えられないし、何より締めることができていないから、選手が好き勝手にやってる
とにかくまとまりがない
ここはこの程度の環境で勘違いしてる幼稚な選手、そしてそれをコントロール出来てない監督、これは勝てないと思った
※案の定、チームは最下位のチームにしか勝利できず、早々に敗退が決まる
まずこのチームに対して決断した結果から言うと、今回の契約は蹴ろうと思う
条件、環境、自分のサッカー感から今回このチームにビザや手続きに時間や金をかけることに疑問を感じたので、そう決断した
最もは俺が最高のパフォーマンスを出せるチームではないと感じたこと
今回、契約はしなかったがブラジルでの挑戦は続ける
それよりも今回ブラジルに来て、プレーして、大きなものを得た
自分が信じてきたもの、やってきたことが正しかったと確信できたことが大きい
あとやっぱブラジルが好き、この国は最高に面白いよ、ヒリヒリさせてくれる
だからブラジルでのキツい旅はまだまだ続ける
※この後、以前住んでいたサンパウロにも滞在して、まだまだ挑戦を続けます
こちらの様子も発信していきますのでお楽しみに
尚、今回のプロジェクトは一ヶ月半でチームと契約するものだったので一旦は一区切りさせて、また新たな挑戦を計画します
今回は多くの方々のご協力でプロジェクトを実行することができました。
ご支援してくださった方々、ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今後も理想とするサッカーの探求を続けて、多くの方々に感動を届けたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。
島村健汰
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