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Poshmarkがライブコマース機能「Posh Show」をリリース
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2023年4月24日配信 Vol.112より
Briefing
1億人以上のユーザーを抱えるフリマアプリのPoshmarkが、ライブ配信機能「Posh Shows」の詳細を明らかにした。実店舗に客足が戻り始めている今、ライブコマースのトレンドはやや下火になりつつあるように見える。しかしPoshmarkのCEOであるManish Chandraによれば、2022年にテスト導入した結果、ライブコマースをはじめとする動画機能の追加に手応えを感じたという。
特に、ライブコマースは売り手と買い手がリアルタイムでコミュニケーションをとれる点に大きなメリットがある。これまでは買い手が質問をしても回答がくるまでに時間がかかることもあったが、ライブ配信であれば即座に回答を得られる。このコミュニケーションのスピード感が、より購買につながりやすくなっているとChandraは語る。 テスト導入した出品者のなかにはライブ配信で購入者とコミュニケーションをとりながら作品を制作し、出来上がった作品を販売することで、月の平均売上が6,000ドルまで増えたケースもあったという。
さらにPoshmarkでは、同時に開催されているライブ配信であれば買い物をひとまとめにして送料を安くすることができたり、出品者同士でライブ配信の際にアイテムを紹介し合うといった機能も追加されている。こうしたメリットによって、すでに10万人の出品者がライブコマース機能を利用しているという。
すでにカナダでもテスト導入が開始され、今年中には正式ローンチとなる見込みだ。その後はオーストラリアをはじめ、諸外国に広げていく予定だという。
記事中でDynamic YieldのCMOであるYaniv Navotが指摘している通り、客足が店舗に戻ってきているとはいえ、自分の好きなタイミングでどこにいても買い物ができるオンラインショッピングの利便性を選ぶ顧客もいる。その際、実店舗と遜色なく商品を比較検討し、購入の意思決定を促す機能として、ライブコマースの存在感はますます大きくなっていきそうだ。
Poshmark introduces livestream shopping tool for sellers
※見出し画像はModern Retailの記事より
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ファウンダーインフルエンサー / Poshmarkが、ライブ配信機能「Posh Shows」 / ブランドと個人 / カスタマーからのDMが来る / インターンが撮影をつきっきり / 動画コマースツール「Tolstoy」 / コンバージョンリフトとブランドエンゲージメント / 動画のほうが楽 / クリエイターが使い始めたら最強 / プラットフォームの色とトレンド / YouTubeの埋め込みのハードル etc…
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