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#90 教えて!砂田見さん!

Q. 何故嘘をついてはいけないんですか?

A. 嘘をつくということは、本心を抑圧することで成立するからです。
抑圧を続けると心身の不調を引き起こすので、よくないのです。


あなたは嘘をついたことがありますか?
と聞かれたら、恐らくここにいる全員が手を挙げることでしょう。勿論、私も例外ではありませんから、安心してくださいね。
それほど嘘をつくという行為は人と切っても切り離せない、とても身近なものだということです。恐らく、社会的動物である人間は上手に嘘をつくことで自分の身を守ってきたのでしょうね。
しかしながら、「嘘」と一口に言っても様々な性格のものがありますよね。
普遍的な表現として「仮面を被る」というものがありますけれども、今回はそうした類の嘘に焦点を当てていきたいと思います。

他者に気に入られたいがために、自分を偽り、演じてしまう人は多いでしょう。私もそうした経験談には事欠きません。しかし、少し立ち止まって考えてみてください。嘘をつくことは本心を抑圧するんです。それが慢性化すると、心身に不具合が生じます。それらは神経症とか不定愁訴といった形に変換されて顔を出します。本来、抑圧とは辛いことなのです。人は動物ですから苦痛を遠ざけたがります。だから何とかして楽になろうとします。抑圧されて辛い状態のこころはその捌け口を常に探しているんです。その結果、種々の症状を引き起こすのです。そこまではいかなくとも、人脈・人間関係をリセットしてしまったりするのもそれです。「キャラ変」という一見奇妙な現象も元を辿れば同じです。その強引な抑圧に対して、過激な手法で以て立ち向かおうとしているのです。生物にとってバランスの崩壊は死を意味しますから、なんとかしてそれを修正回復しようとするのが自然の摂理なんですね。これを「ホメオスタシス(恒常性)」と言ったりします。
兎にも角にも、嘘は長くは続かないということです。

嘘は長くは続かない。ということは、「演じているあなた」に魅了された人を、いつかあなたは裏切って幻滅させてしまうことになります。双方にとって損失がありますから、これはいいことではありません。しかも、期待させた分だけ、相手のダメージも大きくなってしまいます。そんなことをしてしまっては、あなたの信頼が失われても不思議ではありません。ですから、仮面を被ることはハイリスクローリターンだと心得るべきです。そして事前に嘘を避けちゃいましょう。
人は一度嘘をつくと、ずるずると嘘を延長してしまいがちです。嘘の厚塗りです。これは惰性が働くからですね。動き出したら止まらないんです。だからこそ一度嘘をつくと、慢性化しやすいんです。何事も始めが肝心なのですね。
また、詐欺師でもない「堅気の素人」であるあなたの嘘にまんまと騙されるような感性に乏しい人達と付き合っていても、恐らくあなたの益にはなりません。仮に付き合うのであれば、慈善活動の一環として取り組むようにしましょう。もしあなたが世話焼きであれば、充実した時間が過ごせるかも知れませんよ。


「何故嘘をついてはいけないのか?」という質問に対してお答えしてきましたが、スッキリしましたか?皆さんも快い日々をお過ごしくださいね。それではまた次回お会いしましょう。


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