遠くへ行けないなら高くへ。山に登ってみたい人へ。
先日久しぶりに山に行きました。山頂で、雲の影がなぞる稜線を見つめながら、やっぱり山はいいなぁと心の底から嬉しさが溢れます。GOTOの再開を待つのもいいですが、秋晴れの気持ちいい季節は待ってくれません。せっかくなので、山に登りませんか。
街では会えない自然や山頂からの絶景が待っている
山にいかねば出会えない景色、生き物たち。山頂でなくても、登っている途中の森の中の道(樹林帯)でもキノコや草花のマクロ撮影で忙しいので、道行ずっと幸せです。
歩くだけなので取り組みやすい
ランニングやスイミングは苦手です。一人で走っていても、つい時計を気にして、最後に無理して辛くなるからです。でも登山は歩くだけなので、始めるハードルが低いですし、なにより追い込まれることがありません。マイペースに写真撮ったりおやつ食べたりしながら、右足、左足、と交互にだしていくだけです。最もシンプルな人間の営み。
もちろん急登を前に心折れかけたりすることもありますが...、
急な上り坂は息が切れ、結構きついこともあります。たぶん、近所を走ってるだけならすぐに家に引き返してます。山だとそうもいかないので進むしかありません。逃げる選択肢がないと、ごちゃごちゃ考える余地もないので、ジョギングより無理せずに進めます。(もちろん安全面でのエスケープルートの確保は大事)
振り返ると、自分の脚ですごく遠くまで来たことに気づいて心が軽くなる
登り続けて辛いとき、ふと、後ろを振り返ると、こんな景色が見えたりします。しんどいなーつかれたなーとぶつぶつ言いながらおやつ食べて写真撮ってるうちに、とんでもないとこまで来ちゃった。
そして必ずいつかは頂上に到着します。標高2000mは別世界です。つらかった登りのことは一瞬で忘れ、満ち足りた気持ちになります。
もちろん近場の低山でも、十分な満足感があります。
山に登るいくつかの理由のなかでも、私の中では「約束された達成感」が最も大きな理由です。
人生を登山に例える人がいますが、私はあまり共感できません。登山から学べること、示唆されることは様々あるかもしれませんが、現実では、仕事も勉強もこれだけ頑張ったら報われる、という約束はありません。ひたむきに山にむかってるつもりで穴を掘ってる可能性すらあります。地図もない、標準タイムもない。
ところが、登山道が整備された山では、交互に足を踏み出していれば、いつかは必ず山頂に到達します。すれ違う登山者と「こんにちは」「山頂よかったですよ」と会話したり、途中で休憩したり、写真撮ったり、黙々と歩いたり、好きに登ってOKです。
なんて優しい世界。山頂で深呼吸して、写真を撮りながら、心はふわり。
リスクはあるので気を引き締めながら
かれこれ8年ぐらい登っています。いまだに人気の山の一番簡単なルートしか通らないお気楽ハイキングが中心ですが、それでもこれまでの山で、突然の大雨や雷鳴、霧で道迷い、計画遅れ、下りの岩場でスリップなどなど・・・ひやっとしたこともあります。
山での安全と快適さは、お金か筋力で贖うしかありません。怠惰な日常が好きで運動は嫌いなのですが、「快適に山に登るため」だとギリギリ頑張ることができるので、最低限の健康や筋力維持を心がけるモチベーションになっています。下界にいても山は私を引き上げてくれてる....。
GOTOの再開を待つのもいいですが、秋晴れの気持ちいい季節は待ってくれません。せっかくなので、山に登りませんか。
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去年、山登りはじめますって人向けに、登山用品のおすすめをまとめたのでおいておきます。
※あくまで素人意見なので、最後は登山用品店の店員さんや登山ガイドさんに相談してくださいね。
基本装備>> YAMAKEI「はじめての登山」登山の基本装備
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