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エピソード0 ~シーリングファンをインターネットでイケてる武器にする~(前編)
キッチンの魔王と戦う前に簡単に自己紹介を。
ちょっと仕事の話メインなので、興味ない方は飛ばしちゃって下さい。
私は現在インテリア家具を扱う会社で働いている。
だがシーリングファンはまだ扱ってない。
これからお話するのは、そこでのポンコツ営業のお話である。
私は何年か前にお客様サポートセンターとして、そちらに採用された。
インターネットで家具を販売するので、時代の潮流に合い売上は右肩上がりであった。
ある時、副社長に呼ばれ、
「公官庁向けの入札」をやってみないかと言われた。とても嬉しかった。
もともと営業をやっていたので新しいことにチャレンジしたかったし、お客様対応で自社商品が「お客様に喜ばれている」という肌感があったのでもっと広めたかったからである。
ただ一つ条件があった。
それは「お客様サポートセンター」との兼務であった。
そんなのは全然構わなかった、へっちゃらだった。
そこから死ぬ気で働いた。
土日は妻と子供をショッピングモールに連れて行き、自分は近くのカフェでひたすら資料を作った。平日は7時に出社してまず自分のタスクは終わらした。
営業内容も入札から法人営業全般を任されるようになった。より一層熱が入った。商材としてはどこでも売り込める。
ただ闇雲に売り込んでもダメだ。
市場規模が大きくて、1社決まればあとは自動で広げていけるような業界。だから1社がターゲットではなく、業界・ジャンルに根こそぎ売り込める方法を探していた。
それがネットショップがオフライン販売をする意味であり、ひとり営業で生き残っていく術だと思った。
ただ、そんな夢みたいな販売先ないよな?
と思ったら、あった。友人に紹介してもらいすぐにアプローチ。
朝の4時に資料作ったり、3月決算の繁忙期で通常業務で死にそうになりながらスキマ時間で交渉。体力的にギブアップ寸前のところで、「とりあえずやってみよう」と先方からOKを頂く。条件は「早く偉くなって、もっと大きい商売持ってきてきれ」と。
嬉しくてしょうがなかった。
これで自社商品が以前より多くの人に認知頂ける。
それにチャレンジした自分を肯定できる。
「あなたの個人的な想いは伝わらない。それがどう商売になるか必死に頭を使うことがあなたの想いの深さを伝える」
大学時代、マイナースポーツに貢献したいの軸で就活していたときに、ある人にかけられた言葉である。ずっと実践したかった、だから死ぬ気で取り組んだ。
そして、会社に報告。
「それはよく分からない」 とリアクションがあった。
必死に食らいついたが、
「やったことない売り方だし、他社もやってない。」
だから意味があるんじゃないですか、後発でも大きく売上を狙うなら、そういうとこもターゲットではないでしょうか?言えば言うほど泣きたくなってきた、多分興味ないんだ・・・。
もう誰も話してなかった・・・。
社内SNSでもこの件へのコメントはなし、いいね!がつくだけであった。
くやしい・・・でもしょうがない。
それから違うミッションが社長から振られた。
もちろん全力でやらせて頂いた。まずはそっちから認めてもらおうと。
ただ繁忙期を抜け、時間的に少し余裕ができた。
だからシーリングファンを販売できないかと考えた。
後編は、そんなシーリングファンの話です。