見出し画像

Vol.1 コピーに生かせるかもしれない文学作品の言葉

こんにちは、制作部のこがです。 実は私、大学では国文学科に所属していたのですが、モラトリアム期を謳歌しすぎて全っっ然勉強せず、成績ギリギリで卒業しました。文学作品の内容なんて、ほとんど覚えていません。数年前から本をまた読むようになって、やっぱり文学っておもしれーなーと思ったと同時に、結構今の時代に通じるパンチライン(※)が多いなと感じたのです。

(※)ラップバトルでよく使われる言葉です。発言中で一番の聞きどころ。決めぜりふや笑い話の落ちなど。パンチライン(punch line)の意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

私のコンテンツではそのパンチラインを紹介すると共に、せっかく大学の時に色々読んで学んだのにほぼ覚えてない後悔をここで晴らそうと思っています。自己満ですが読んでくれたらうれしいです。

◆今日紹介するのは、夏目漱石「坊つちゃん」のこの一文◆

「履歴なんか構うもんですか、履歴より義理が大切です」

破天荒な主人公坊っちゃんが、死ぬほどウザい先輩を罠にはめるときに同僚から「いいの?経歴に傷つくよ?大丈夫そ?」と心配された時に言ったせりふです。
坊ちゃんは不器用なので職場でうまく立ち回れないんだけど、自分の信念を大事にして生きている男なんです。

広告コピーで使うとしたら、
「うちは経歴なんて見ません。仲間を大事にする気持ちがあるかどうかを見ています」なんて社長の言葉を聞けたとしたら最高かもしれません。

◆坊っちゃんの面白ポイント◆
ちなみに坊ちゃんは、
・お兄ちゃんの眉間に将棋の駒を投げつける
・ムカつく上司に卵を投げつける
・辞令を海に投げつける
…など、物を投げつけがちです。

周りの人をディスりまくっている話で痛快です。
明治時代の作品ですけど「言文一致体」という、今では当たり前の手法である話し言葉で書かれた当時では珍しい本で、当時の風俗がリアルに知れて面白いです。
ストレスが溜まっているときにぜひ読んでください。

この記事が参加している募集