複雑さによる不確実性にどう対処するか。
複雑さによる不確実性とは、問題の専門性が高く、
複雑で理解が難しい状況のこと。
たとえば、統計の専門家以外にとっては、
「曲線を平坦にする」とはどういうことなのか、
なぜそれが重要な意味を持つのかを理解することは
難しいかもしれません。
資源の制約、地域による違い、経済への配慮など、
さまざまな要素のバランスをどのように取るべきか
も理解しづらい。
アメリカで3月にロックダウンが1週間遅れたせいで
3万6000人の命が失われたというのは、本当なのか。
それぞれの州や郡は、どのように経済活動の再開を
決めているのか。
その際、経済と人命のバランスをどのように取って
いるのか。
認知面での対策としては、複雑な情報をそのまま
理解しようとするのではなく、その分野に精通して
いる専門家の見解を参照して、わかりやすくする。
その際、党派意識ではなく、科学的知見に基づいて
発言する専門家を選ぶことを忘れてはならない。
また、情報を求めるのが有益な状況と、そうでない
状況を見極めることも重要です。
もしかすると、いま必要なのは、さまざまな疫学的
モデルの詳細を知ることではなく、安全を保つため
にどのような行動を取ればよいかがわかれば十分
なのかもしれません。
シンプルに、(たとえば、外出時はマスクを着用
すべし、といった具合に)日々の行動の指針を
求めるようにする。
この種の不確実性に精神を押しつぶされそうに感じ
る場合は、情緒面での対策が有効です。
具体的には、複雑な状況から逃避すればよい。
たとえば、お気に入りのテレビ番組を見直したり、
読書をしたり、部屋を整理整頓したりする。
可能であれば、ほかの人たちがストレスを感じずに
済む世界をつくるために尽力することにより、
みずからのストレスを緩和する方法もあります。
地域のこども食堂に寄付したり、地元の小規模
事業者を支援したりしてもよいと思います。
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