【140字/空想】黄金の時が私にくれるもの
想いが溢れそうになったら紅茶を淹れる。
お気に入りの茶葉を入れたポットに、
あなたを想う夜に編んだレースのカバーをかける。
四分待って。
あなたは神妙な顔で頷いた。
くびれたガラスの中を、
黄金の粒は容赦なく滑り落ちる。
それでも。
その時だけは。
決して束縛できない人の時間が
私だけのものになる。
想いが溢れそうになったら紅茶を淹れる。
お気に入りの茶葉を入れたポットに、
あなたを想う夜に編んだレースのカバーをかける。
四分待って。
あなたは神妙な顔で頷いた。
くびれたガラスの中を、
黄金の粒は容赦なく滑り落ちる。
それでも。
その時だけは。
決して束縛できない人の時間が
私だけのものになる。