【詩】僕らの時間+日記というか呟き Coney Island
風吹くボードウォークを一人行く。
満潮の波が足先に絡みつく。
甘さも苦さも誘われて、
微笑みが涙がさらわれる。
手の届かない沖合へ、
遠く凍える水平線に。
あなたのいない僕の日々。
僕のいないあなたの季節。
けれど二人溶け合った時間はいつか
優しき浜辺にたどり着くだろう。
以前Xの恋愛詩企画で選んでいただいたもの。
自分でもすごく好きな詩。
写真はコニーアイランドのボードウォーク。
これを撮ったから
この詩ができたような気がします。
ブルックリンに住んでいた頃、
割と近くて電車に乗れば1本で、
夏以外にもよく来ました。
ロングアイランドに越してからも
なんやかんやと縁があって。
古い遊園地ってツボなんですよね。
どんどん新しいものが増えて
ずいぶん様変わりしましたが、
以前のコニーアイランドは良かった。
寂れた感が絶妙で、
すごくそそられる場所でした。
ここにかつてあった回転木馬が
豊島園に設置されてたって知ってますか?
豊島園なき後も
大切にして保管されていると聞きました。
いつか見に行きたいなあ。
写真を撮った日はお天気が!
大荒れの予報で警報が出て緊急閉園。
でも急ぎの用があったのでサクッと。
雨風来る前にビーチ側からパチリ。
グレーの寂しさが遠い日を想わせます。
季節外れのコニーアイランドって
どこか見世物小屋的な雰囲気があって
それがギリギリのラインで
いい意味で踏みとどまっていて。
だから隠された憧れの場所になるんです。
色褪せた人魚のポスターとか
この場所にはずっとずっと
似合うままであり続けてほしい。
そんな場所に広がる海ですからね。
一人ぼっちで、弱って痛む胸にも
よく効く優しい波と風なんです。
次回は青い日にお届けできたらいいな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?