【140字/空想】それはとても優しい音
雨音を閉じ込めました
彼が小瓶を掲げ
私は耳を傾けた
何も聞こえない
彼が静かに笑う
人の数だけ雨音があって
その人だけに聞こえる
大切なもの
でも何も聞こえない
彼がまた静かに笑う
聞きたくないですか?
泣いてしまいそうだからとは
言いたくなかった
なのに
泣いてもいいんですよ
そう言って彼は私を抱きしめた
時間に追われているのでふと、
立ち止まって耳を傾ける
なんて妄想をしてみます。
9月は高回転で”動”スケジュール。
なかなかハードですが、
噛み合う歯車は何を生み出すのか、
楽しみに頑張りたいと思います。