【自由詩】詩と暮らす〜シロクマ文芸部〜
詩と暮らす
それは私のモットーの
すごく近いところに
あるような気がする
美しく暮らす
それが私のモットー
格好つけているわけではない
これはもう切に願うこと
そして大きな声で言いたいのは
美しいというのは曲者だということ
これはもう絶対に大事なこと
美しさを語るのに
一般論なんて役に立たない
己の価値観のみがそれに値する
私が求める美しさが
世界の中で一番美しい
誰がなんと言おうとも
言葉にしろ仕草にしろ
流れるようなものが好き
奏でられる旋律みたいな
そこから生まれたものは
具現化して外枠を持っても
どこまでも軽やかで
それは詩も同じ
繰り返される日々の営みは退屈か
そう聞かれたらこう答えるのが好き
いいえなんとも刺激的
そこには研ぎ澄ますべきものがある
構築し選び取って極めるべきものが
そうして残されたものには
きっと一秒ごとに
愛着が深まっていくわけで
それは詩も同じ
だから
詩と暮らす
それは詩のように暮らすことで
それはすなわち美しく暮らすことで
だから
詩と暮らす
ああ なんともいい響き
まずは日々あふれるほどに詩を書いて
機嫌よく漂いながら
遠く流れていくのも悪くない