【写真日記と詩】紫に溶ける夢
忙しい1日の終わり、
駐車場脇の大きな木。
紫色の花が満開で、
ジャカランダかと思ったけれど
北の街に咲くはずもない。
落ちた枝を持ち帰り、それが桐だと知った。
桐?
アメリカでは paulownia(ポローニア)。
princess tree とも言う。
観賞用として愛されているけれど、
一方で繁殖力が強く
国立公園では外来種として駆除対象だとか。
芝生の上に散らばる花、花、花。
夕暮れ間近の淡い時間の中で
失われつつある紫が
なんとも幻想的だった。
少しだけ「今」から