LDC Meet The Media:第1回『ランドリーボックス』前編
皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。
今回はLDCがとっておきのコンテンツメディアを紹介していく新連載、『LDC Meet The Media』の第1回目となります。
本連載ではLDC編集部にてコンテンツメディア様へインタビューを敢行し、メディアの魅力、ユーザーへの影響力、有効な広告活用を紹介いたします。
第1回目はゲストは『ランドリーボックス』の西本美沙様にお話を伺いました。
<ゲストプロフィール>
「あらゆるワタシに選択肢を」
LDC「本日はお忙しいところお時間いただきまして、ありがとうございます。まずはじめに、『ランドリーボックス』はどのようなメディアなのかを教えていただけないでしょうか」
西本「こちらこそよろしくお願いいたします。
『ランドリーボックス』は「あらゆるワタシに選択肢を」をテーマに、自身のカラダやココロに本音で向き合うためのコミュニティプラットフォームです。
記事コンテンツやセレクトしたアイテムの販売、オンラインイベントなどを通じて読者の方の「自分らしい選択肢」を見つけるきっかけを提供したいと考えています。
とりわけ「生理」「更年期」「セクシャルウェルネス」など女性特有の課題やまだまだ理解されづらいテーマを取り扱っています。これら課題は、近年少しずつ変わってきてはいますが、まだまだ、人に相談しづらいことも多く、結果的に自分に適した情報や解決策にたどり着きづらいという方もいらっしゃいます。
また、これらの課題は、個々人によってカラダも環境も価値観が違うため、絶対の正解というものは存在しないのではないかと考えています。
だからこそ、『ランドリーボックス』では、それぞれの「私が経験したこと」を共有しあうことによって、ご自身のカラダやココロと向き合い、自分が心地よくなれるような選択をしていただくサポートができればと思っています」
LDC「サイト名である『ランドリーボックス』はどのような想いでつけられたのでしょうか」
西本「『ランドリーボックス』という名前の由来については、「ランドリー」を洗濯(せんたく)と選択というダブルミーニングにしています。「ランドリー」洗濯/選択できる+「ボックス」場所という意味です。
私もそうですが、自分自身どんどん価値観は変わっていきますし、「私はこういう人です」と言い切ることも難しいですよね。
だからこそ、「自分」に囚われることなく、自分の価値観をどんどん洗い流してリニューアルしながら、自分らしい選択ができるような場所を提供したいという思いを込めています」
話しづらい悩みを共有しあえる場所
LDC「『ランドリーボックス』ならではの強み・他媒体との差別化ポイントを教えていただけないでしょうか」
西本「『ランドリーボックス』は特化型コミュニティプラットフォームであると考えています。生物学的女性のお悩みに寄り添い、ひとに相談しづらいようなテーマ(通常だと言えないようなこと)をオープンに語れる場所です。
たとえば生理ひとつとっても、ユーザーそれぞれで悩みが違いますし、置かれている環境も異なってきます。そこで、まずは語ることでみんなに悩みを知ってもらう、悩みを共有することでそこからの解決策を探していく、という場を提供するのが『ランドリーボックス』の大きな特徴だと考えています。こうした悩みは近くにいる方にもなかなか話せなかったりしますので」
LDC「いわゆるCGM的なコミュニケーションになるのでしょうか」
西本「いえ、CGMとは異なります。
コラムニストの記事に対してユーザーが感じたことを呟いてくださったり、コメントを寄せてくださったりします。テーマがテーマだけに、自分からは言えないことも多いのですが、それを代弁してくれるコラムニストの方に共感するんですね。そうすると、ユーザーの方によっては「過去に同じような経験をしていたので、私の経験が他の方の役に立つならコラムを書きたい」とご連絡くださる方もいます。
また最近はSNSでご自身の体験を添えて記事をシェアしてくださる方も増えてきています」
受け手によってさまざまな答えがある
LDC「『ランドリーボックス』へ訪れるユーザーの特徴やペルソナ像を教えていただけないでしょうか」
西本「まず定量的なことで言いますと、25~45歳の女性がメインです。身体の変化、家庭環境の変化、仕事環境の変化による、なにかしら悩みを抱えている方が多いと思います。
主な記事コンテンツは、体験を綴ったコラムやフェムテック・フェムケアのプロダクトレビューやインタビュー、医師監修の基礎知識などですが、記事によってユーザーの目的は異なります。
プロダクトレビューなどは、自分の悩みを解決したいと、じっくり読んでくださる傾向にあります。
その他、実体験のコラムなどは、同じような悩みを抱えている人がどうやって解決したのかを知りたい、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと知れたなど様々です。
また、これは自分だけの悩みではない、共有し合うことで同じ経験をしている方が楽になるんじゃないか、社会課題の解決につながるんじゃないかと考えてくださる方もいます。
少しでも世界が良くなるようにと、自分から意見を発信してくださる能動的な方も多いです」
LDC「お話を聞いていると、求めている解決策もひとつではおさまらない、という印象を受けます。そのような状況でどのような編集方針をとられているのでしょうか」
西本「そうですね、「A=B」という記事の作り方はしておりません。
いま仰っていただいた通り、受け手によってさまざまな答えがあるからです。
コラムニストの方々からは「私」と一人称で発信していただいてますが、自分の意見を押しつけるのではなく、提案型であったり、読者の方々の視野が少しでも広がれば嬉しいというようなアプローチにしています。
またコラムニストの方々の記事下にはアンケートを設置していますが、「当時の自分を思い出した」と回答される方も多くいらっしゃいます。コラムニストの方々がリアルな体験を本音で綴ってくださっているからこそ、悩みに共感し、共有くださる方がいらっしゃるんだと思います」
ブランドも一人称で話してくれるモノにヒキがある
LDC「ヒキの強い記事の傾向を教えていただけないでしょうか」
西本「ユーザーの皆さんのお悩みがそれぞれ異なりますので、一概に言うのは難しいですね。
ただ、人に言えない悩みを抱えている方が多い分、それを解決するプロダクトやサービスのレビューはよく読まれていると思います。その際、モノの機能だけでなく、プロダクトの裏側にあるストーリーをじっくり読まれる傾向にありますね」
LDC「裏にあるストーリーとは具体的にどのようなことでしょう」
西本「あくまでも個人的な見解になりますが、『ランドリーボックス』で紹介されているプロダクトはデリケートな悩みを解決するものが多いので、そのプロダクトを作っている方が信頼できる方かどうかという視点を大切にしているのだと思います。誰にでも話せないような悩みが「このひとならば信頼できる」というひとにしか話さないのと同じですね」
LDC「それはいわゆる開発秘話的なものですか」
西本「開発秘話もあてはまります。プロダクトやプロダクトを作っている人の背後にあるストーリーなどです。
たとえば、フェムテック関連プロダクトですと、開発者が当事者であることが多いと思います。そして、そのプロダクトはそもそも開発者自身の悩みを共有しながら解決するための装置的な役割もあると思います。だからこそ、企業側も、そのようなプロダクトに込められた想いなど、裏側のストーリーを「私」として当事者の目線でユーザーと対話し続けることが信頼感につながるのではないかと思います」
いかがでしたでしょうか。
後編では『ランドリーボックス』ならではの広告アプローチについて具体的な活用方法も交えながら皆様にお届けする予定です。
LDCでは今後もとっておきのコンテンツメディアへのインタビューを行い、皆様へ発信してまいります。
具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。
■お問合せ:ldc@cartahd.com
※後編はコチラ
※今回お話をお伺いしたメディア:『ランドリーボックス』
筆者:舟山 隆明