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公共交通から「共有交通」へ-サブスクMaaS「mobi」

WILLER(ウィラー)さんが発表されている月定額5000円乗り放題のオンデマンド乗り合い交通「mobi(モビ)」のサービス。6月30日から京都・京丹後市、7月1日から東京・渋谷区でも運行開始予定とのことで注目しています。

呼べばすぐ来る、エリア定額乗り放題“mobi”が開始~自宅から2km圏内の家族みんなの移動が変わる~
『mobi』は、マイカーを所有せず、街の人々とシェアすることで、必要な時にアプリや電話で呼ぶと約10分で配車され、AIを活用して最適なルートを効率よく、出発地から目的地まで移動できます。サブスクリプションに参加のコミュニティの皆さまが、乗降ポイント等を提案しながら、より便利で効率的な、自分達が欲しい移動サービスを作る、新しいスタイルの「共有交通」です。
※引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000027749.html

リゾート地として人気があり車社会の京丹後と、繁華街で車移動が少ない渋谷という特色の異なる二つのエリアから始めることで、様々な地域の課題やニーズに応えていくためのデータを集めていく狙いがあるのではないかと思われます。定額乗り放題プランに加入すると家族は一人500円で乗り放題になるというオプションからも、ターゲットは個人ではなく家庭まるごとのようです。リリースの中でも以下のように語られています。

 例えば、お父さまの通勤時の公共交通までの移動に、お母さまの仕事後のお子様の保育園へのお迎えと夕食の買い物に、お子さまの習い事に、おじいさまの通院やお出かけにと、家族みんなで何度でもご利用いただけ、移動のストレス軽減や時間やお金にゆとりができるなど、皆さまの毎日の生活が変わります。

地方における公共交通の運営維持や交通弱者への対応など山積している課題に対して、近しいニーズを持つ人やコミュニティで移動手段を作る「共有交通」というコンセプトは理想的かつ実践的だと感じます。以前このnote内でもデータで生み出す「共有価値」という記事を書きましたが、場所起点ではなく「人」起点で発想することがこれからのまちづくりに欠かせない眼差しだと改めて思いました。mobi、ぜひ利用してみたいです!