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水曜(親の勉強):第96週(アメリカのフィンテック企業Stripeとは?そもそもフィンテックとは?)

「親が変われば世界が変わる」CCC HUMANです。
水曜日は『親の勉強』です。

先週はユニコーンの2位のSpace Xを紹介しました。
今日はユニコーン企業3位のStripeを紹介します。

Stripeはアメリカのスタートアップ企業で、
2010年にアイルランド出身の
兄のパトリック・コリソンと弟のジョン・コリソンの二人で、
アメリカのカルフォルニア州サンフランシスコで
Stripeを設立しました。

インターネットによる決済が複雑になる中で、
企業が決済を簡単にできるように、
決済システムのソフト(API)を提供するフィンテック企業です。

●フィンテックとは

フィンテックという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、
ここで改めて紹介しましょう。

フィンテックは英語で"Fintech"と書きます。
これは金融の"FInance"と技術の"Technology"を組み合わせた造語です。

2000年初期から使われるようになり、
2003年にアメリカの業界誌がFintech 100という業界番付を発表していました。
特に2008年のリーマンショックの金融危機以降に、
Fintechがさらに注目されてきたという感じですね。

実際にユニコーン企業でもFinteck関連が非常に多いです。
以前にも見せましたが、もう一度グラフを見せると

カテゴリ別ユニコーン企業数_20211231

このようにユニコーン企業でも
フィンテック関連企業の数がもともと多かったですが、
ここ最近でも数が増えていることがわかりますね。

さらに新しいグラフとして、
フィンテック企業の国ごとの数を見てみましょう。

フィンテック関連の国別企業数_20211231

こちらはアメリカがダントツで、
いつも2位につける中国は少なく、
イギリス、インドが2位3位と続いています。

日本はわずか2社です。
日本全体でユニコーンの数が5社なので、
日本でも割合的にはフィンテックが多いと言えるかもしれません。

●フィンテックはどんなことをしているか

フィンテックとはどんなことをしているのでしょうか?

フィンテックは主に11種類に分類されます。
・決済代行や送金するもの
・融資やローンを行うもの
・会計や財務を行うもの
・家計簿のように個人財務を管理するもの
・個人の資産を運用するもの
・保険に関するもの
・金融資産を守るセキュリティに関するもの
・金融や企業情報を提供するもの
・仮想通貨を扱うもの
・ソーシャルレンディングというお金の貸し借りを行うもの
・クラウドファンディングと言って資金調達を行うもの

主な企業を乗せた画像を紹介します。
ちなみにこのようなマップをカオスマップと言います。

カオスマップ_MAStand

画像出典元:MAStand

たくさんの企業があることがわかりますね。


●アメリカのStripeとは

さて、Stripeに話を戻しましょう。
具体的にはどのような企業なのでしょうか。

フィンテックの11種類で言うと
『決済・送金』に関する企業となります。
主にBtoBの企業なのであまり表に出てこないので、
ユーザーはあまり知らないというものになります。

我々のようなユーザーからすると、
インターネットで簡単にクレジットカードで
買い物ができる時代ではありますが、
実際には多くの金融会社と支払方法、
そして、130以上にも及ぶ通貨が存在します。

各金融機関に対して各企業がそれぞれと取引していたら
時間がかかって仕方ありません。

しかも、インターネットで商品やサービスを売ろうとすれば、
決済システムのソフトを作らないといけないで、
開発コストもかかってしまいます。

そこで、Stripeはこの決算をソフト(API)として、
企業に提供することを始めました。

Stripeはこのようなソフト(API)の中でも、
とてもシンプルで、数行のコードで
企業側がインターネットサイトに決済機能を導入でき、
これがアメリカで爆発的な人気となりました。

現在では100万以上の企業が使っているようで、
国も120国以上で展開、
今やAmazon、Google、Microsoft、Uberなど
名立たる大企業も使っています。
https://stripe.com/ja-us/about

●起業したコリソン兄弟とは

Stripeは兄のパトリック・コリソン
弟のジョン・コリソンで設立されました。
どのような人物なのでしょうか。

兄のパトリック・コリソンは1988年生まれで現在は33歳
弟のジョン・コリソンは1990年生まれで現在は31歳です。

二人とも若いですね。

アイルランドの出身で
お父さんはシステムエンジニアで、
お母さんは微生物学者だったようです。

兄弟は親の影響もあり、科学的、技術的な探求心に
溢れた子どもだったようで、
兄のパトリックは8歳でアイルランドの国立大学リムリック大学の
コンピューター・コースに通い、
10歳でプログラムを習得
16歳では学生向けの科学分野のプログラミングコンペティションで
優勝
します。

大学はマサチューセッツ工科大学に入学するも起業のため中退しています。
弟もハーバード大学に行くもこちらも中退。

2007年にアイルランドで二人で「Shuppa」という
ソフトウェア会社を設立します。
アイルランドではうまく出資を受けられなかったので
シリコンバレーに本拠を移して、社名を「Automatic」に変更。
その会社がカナダのメディア企業に5億5000万円で売却します。

そして、2010年からStripeの設立に入るという感じですね。

●まとめ

いかがだったでしょうか。
ユニコーン企業というスタートアップ企業として扱うには
規模も大きく、多くの大企業に使われている決済ソフト(API)。

そして、設立者は若く、
幼少期はプログラミングを学ぶ環境があったことが伺えます。

プログラミングが注目を浴びていますが、
一つの成功要因であることは間違いなさそうですね。

子育てに環境は大事です。
これを読んで、プログラミングが必要だ!
と飛びつくのではなく、
どのような環境を与えてどう伸ばしていけばよいのか
それを考え続けるのが、親の役目なのだと思います。

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