個人的にここが好き!J.S.バッハ♪無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番《シャコンヌ》
元は無伴奏ヴァイオリンの曲ですが、現在までに多くの編曲があり、多くの人に愛されている曲です。
今回の本番では知り合いが素晴らしく曲目解説を書いて下さったとのことなので、手短に書きたいと思います。
○ヨハン・ゼバスティアン・バッハとは
西暦1685年~1750年までを生きた大作曲家で、音楽の父とも呼ばれているほど西洋音楽を語るうえで大変重要な作曲家です。
○パルティータとは
ジャンルの1つです。18世紀のドイツでは、統一性を持って構成された組曲という意味だそう。
○無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番《シャコンヌ》とは
原曲は『無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調 BWV1004』の5楽章構成の中の終楽章です。
このシャコンヌが無伴奏ヴァイオリン版だけでもヴァイオリンの名手によって編曲版がいくつか存在します。
ヴァイオリン版のみならず、もっとも古い大きな編曲はバッハ=ブラームス編曲『左手のための《シャコンヌ》』を始めとしてオーケストラ・弦楽合奏・吹奏楽版と様々な形に変えて愛されています。
原曲
ブラームス/『左手のための《シャコンヌ》』
ブゾーニ/『両手のためのピアノ《シャコンヌ》』
斎藤秀雄による管弦楽版
弦楽合奏版
吹奏楽版
この曲はニ短調(中間部はニ長調)で、調性の観点で語りますと、「不安、悲しい感じ」です。この曲もそうなのですが、ではなぜバッハはこの調にしたかと言うと、ちょうどこのころ身内に不幸があって、悲しい状況に置かれていたからなんです。
平行調であるニ長調は反対に「高貴で優美な感じ。宗教的な感じ」と言われ、この曲もすごく良いのです。
○ここが好き
ニ長調ですね。もう最高です。笑
元々突き落とされてきた感情がdurになることで天へ舞うというか、美しい旋律に和声にベーシストとしては涙が出ます。笑
○最後に
いろんな編曲があるって聴いてて楽しいですよね。元々一本の楽器の曲がスコアにできるくらいになるなんてすごなって思います。ぜひこの曲の演奏会がありましたら、その前にいろんな演奏を聴いてからお楽しみください。