“私を呼び止める声”
死にたくなった。消えちゃいたくなった。
ぐるぐる考えて、頭の中まで回って、
気持ち悪さから逃げ出してしまいたくなる。
考えることから自分を解放してあげることが出来ない。
私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
でも、何故か返事が出来ない。
私が“あちら側”へ行ってしまいそうなのを止めるかのように、
“私を呼び止める声”が聞こえる。
自分で自分に何か、しでかしてしまいそうな気がして
怖い、苦しい、タスケテ。
それでも“私を呼び止める声”が何とか私を保たせる
“大丈夫、ココにいるよ”
そんな声色で私を呼び止める。
後ろ向きな私は、すんでの所で立ち止まる。
“私を呼び止める声”は未来のことを話す。
私、そこの未来に行けるかな。まだ後ろ向き。
“私を呼び止める声”はそれでも近い未来のことを話す。
私も、そこに行きたい、と少しずつ前を向く。
“うつ”ってこういう事なのかな。
“うつ”っていう病気にどう勝つんじゃなくて、
“うつ”とどうやって付き合っていくのか、なのかな。