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歩いた分だけ本が買える?体力とインプットが増える、新しい制度始めました


1.制度の紹介

カイエンでは書籍購入補助を、歩数のランキングに合わせて提供するという面白い制度があります。
以前から書籍補助の自体はあったのですが、リモートワークになってから月毎の社員の歩数と絡めて改案され、利用しやすく拡張したオプション(電子書籍可、ジャンルの制限なしなど)として提供し始めました。

1ヶ月の目標値(全員の合計歩数)を設定し、それを超えた場合のみこの特典を利用できる、というもので、上位3位まではさらに増額されます。

2.なぜ歩数制度を作ったか

この仕組みを始めたきっかけは……少し話が飛びます。
カイエンでは、案件管理などのための自社用の業務システム「Back Office Tool」を社内で開発していて、都度必要な機能を自分たちで追加し、改善していっています。

ただ、Slackなどとは異なり、必要な時に限られた人だけが使う、になってしまっていて、一抹の寂しさを感じていました。
そこで、日々みんなが使えそうなものという観点であれこれ考え、その中から出たひとつの案がこの「歩く」に着目した仕組みでした。

ちょうどこの時期、リモートワーク移行してからしばらく経った頃で、みんなからは今日もずっと家の中だった、みたいな声が聞こえ、自分自身も久々に事務所に行ってみると、なんともいえぬ疲労を感じるようになっていて、これはやばいんじゃと感じていました。

気がつくと1日一度も外に出ていない日も

そこで、「Back Office Tool」に歩数記録の機能をつけてカウントし、全員の合計歩数が目標値を超えると書籍補助が出る制度を考えました。
体力の衰えという忍び寄る危機感?ともうまくマッチし、ゆるくみんなで目標を目指すものとして良いんじゃないでしょうか!ということで早速始めてみました。

3.運用方法の試行錯誤

開始当初のツールはイマイチで、ブラウザで日々入力してもらう状態にしていたのですが、これはかなり無理がありました。
まずそもそも日々入力なんてしないし、歩数を見て画面で入力なんて面倒くさすぎる、なんて、まあ今から思えばわかりきったことでした。

なので、すぐに専用のアプリを開発し、自動で歩数がカウントされるようにし、送信も1ヶ月まとめてできるようにして、最低1ヶ月に1回ボタンを押すだけで済むように改善しました。

アプリにしたことで、スマホで簡単に歩数登録ができるように
自分の歩数の遷移やランキング順位が分かることでモチベーションも保ちやすくなりました

アプリにしてからは、歩数登録する人も増えて、毎月末にカウントし、
月初に発表しては都度ランキングを見て盛り上がっています。

結果は次の月の初めにslackで発表

4.補助の範囲は大きく拡充

最後に特典となる書籍についてですが、今の業務に関係ある、とかでも問題ないのですが、できればそれ以外の本に向き合って欲しいなと思って、利用範囲を柔軟にしています。
買いたいけどちょっと高いな、興味あるけど買うほとじゃないな、みたいな一つ壁があるものに対して使ってもらえると、その人の可能性が少し広がるきっかけになるんじゃないかと思っていて、今は具体的でなくても、将来の業務・自分につながる物に使ってもらえると良いなという期待が込められています。
その1冊を躊躇することによって、人生を損しないで欲しい、という想いです。

範囲を拡充したことで、より幅広いジャンルのインプットに使用されるように

5.最後に

というような形で、ひとつの仕組みについて紹介しましたが、おそらく皆さんの会社、学校、組織にある仕組み、制度、ルールはそれを作った人の想いが積み重なった結果のはずです。
カイエンではその仕組みをただ使うのではなく、一人一人がその人なりの個性で考え、試し、失敗し、改善させ、会社を作っていくことを楽しんでいます。

この記事を書いた人:Corporate Designer/ENDO SHIGEO
ITベンダー、コンサルティングファームにて、システム導入の計画策定・プロジェクトマネジメントに従事。デザインの力で社会をより良くするため、2020年に入社。

ENDO SHIGEO

各種画像の用意・編集:Nishimori

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