細工の草原だけがのびる
なにもうまくいかないとき想像するのはやっぱり自然なんだよ。向こう側が透ける葉を覗くとどんな曇りも光が残るの。それが虚しいと言われてもその行為を止めることはしなかったです。それが強い人で、その意味のない繰り返しに花を添えてくれる人が、いたのは事実だったからです。
知らないことを知ろうと躍起になるのはどういうことですか
耐えるということは強いのですか
黄金色とはちっとも夕陽の色なんかに似ておりませんでした。すりガラスの縦じまを永遠と指でなぞる柔らかさが、僕には取り残された気分になったのです。爪のかじかみがあかぎれを増やすのでした。
そこから雪が降るのです。積もった冷たさは溶けることはありませんでした。
髪の切れ端を丁寧に集めビニール袋に詰めるのです。冷蔵庫に保存してあった部外者の腸詰をたたき割り、因縁を詰め込みました。それをダンプカーに乗せて走り出すのです。
街もなにもない道に出て星をなぞりながら、前を見据えるのでした。暗い無音の世界でした。棄て場所を探していたのです、星だけが瞬いておりました。目が疲れると、よく天の川を飲んだものです。
それは甘くさっぱりとした味でした。
「だから私はサイダーが好きなのです、微炭酸のワインも懐かしい色をしておりました。」
異世界の住人は長い足を器用に使って互いに締め付け合っておりました。どうせおかしいなどと言われるくらいなら、おかしいとそれでいいと妥協することにしたのです。
戦争は願っても止まりません、それが現実です。
やめさせることも消せることもできません、それは真実です。
僕は顔を覆うことにしたのです。目を潰せる勇気も指を落とす強さもなかったですから、のまれることにしたのです。感情とは人間であり続けられる唯一の本能です。放棄人の戯言はやがて虚言となり妄言として風化します、それが世界を避けることの1つとして適切なのです。
だれも羨まず、悲しませず、愛を送り続けるなど、そんなことが一体どれくらいの人間が何年できますか。取れるだけとっていって、脚を引っ張るだけ引っ張って、それで怪我した病人に指を指すのが人間です。
そんな人たちにどうやってプレゼントをしろなどと。神様はいつだって見てくださっていると言うくせに、そんなことを願うだなんて、どうして、そうしてか、神様がヒトより人らしい理由を伝えてくださらないワケの理由は、まわる歯止めが無くならない理由が。
それでも与えろという神があなたにいうのだったら、の感覚が無慈悲という覚悟なのかもしれません。孤独の辛さが用意されている、ただの短調だけではない誰かの夢を走るのです。
そんなあなたの足跡を見つけた動物が、渡り、飛び跳ね、駆け回るのでした。踏むということはその人の色がついてしまうということです、だから先生くらいきちんと選んでねという助言の中身でした。
蟹のおみそも海老のおみそも、けれど似ているのです
そうやっていうと違うという人が出てきますが、それをコアと云いました
煙草はスティックにはなりません。だいたいダイヤをつけれる個所も限られておりました。それは失うことを望んだ時に、分かるのです。手首の捻りがあとになって傷むのと同じことでした。
原理の仕組みなんて必要なひとしか望みません
それに対していちいち突く滑稽鳥が羽根をむしられるだけです。
(ようく見ると脚の数が多いのですよ)ーそれに対して的あてになるの
お開きの手たたきが拍手になります。それの数が多いと未来があって、ズレを望むと置き去りにされます。そこに正しさなど求めるから、心臓の置き場所を忘れてしまうんですよ。
あなたは優しいひとなのです。
まれにみる、やさしいひとでした。
貴重な優しい人はいまはもう居ないのですから、見せかけの強さが本物になることを望みました。
大人になって無力感に包まれてしまう数が多くなったのです。それは僕も一緒でした。つまらない世界は僕のせいだとも、あれやこれやと出てきた悩みも本当は分かっているのです。
赦して許されなんて格言がまだないことに安堵しました。僕がみんなと同じ人間だからです。それにまた安らかな愛情を覚えました。それをゆるすということだと体験しているからです。
なにもない人生でも、これといって充実した人生でもありませんでした。けれどたくさんあるいまの中で、それ以上の幸せはなかったと思います。そうやって考えている不幸せも括りつけていることも、何十年も前から知っていることでした。
だから馬鹿になれるのです。だから人は笑うことができるのでした。
尾を振るだけの動物はそれ以上の哀しみなど無かったのです。思考が思いを巡らせられる才のあるあなたが、ひどく憂鬱になるのも仕方のないことでした。
また手紙を書くのです。
ところどころ虫食いになった、燃やせない紙切れですよ。
重罪とはその言葉を知らない人が課せらるただのレッテルです。要らないことは知らないで、綺麗な靴をただ履いて欲しかった。僕はあなたに、首についた糸を一緒に取りたかっただけでした。
釣られた魚があぶくになる前に、轢かれた猫が呪う前、二度と生えてこない尾を裂かれる前、都合で翅を切られる音があなたの精神と繋がっていたからです。
やさしくておだやかな、太陽が、もうどこにもないのです。
それが大人になるということなら、途中で沈めるのも手段でした。
考えるということは、成長できないことの1つにもありました。
進むことは止まれないということです。止まっていても進める方法を知っている人だけが、時代を超えることを許されておりました。天の羽は結局人間ごときが切れるものではなかったのです。
悪口が身を滅ぼす原因のなかみでした。
どこにも解答が落ちていないのです。ずっとずっと子供のころから探している答えが、いつか見つかったら、それを両手で包んで育ての親に届けに行こうと思いました。それは羊水のなかで決めたのです。
産まれる前のこたえを探すために生きているような感覚が、たくさんのみんなにもきっとあるのだと思いました。
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