見出し画像

聖地『ピアノの森』ワルシャワへちょっぴり立ち寄り編

おはようございます。Dobro Jutro🌞ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(BiH)の首都サラエボ市からお届けしております。


バカンスシーズンの到来

ミリャツカ川の橋の欄干に飾られた花
サラエボ市は観光客受け入れ万端です

ヨーロッパでは熱波が続き記録的な高気温です。サラエボも晴れが続いていて平均35度くらいですが湿気が少ないので、建物に入ればヒンヤリです。


予定外のワルシャワ訪問

ホテルのチェックアウトまでの2時間弱、ワルシャワ市内へ急行しました。

街のあちらこちらに
フレデリック・ショパン
We are PROUD OF POLAND

ショパン国際ピアノ・コンクール

せっかくワルシャワに降り立ったのだし(意図せず)『ピアノの森』一ノ瀬海(カイ)くんショパン国際ピアノ・コンクールで優勝を掴んだ聖地へ行かねば」とタクシーに乗り込みました。

渋滞だったので
タクシードライバーのかたに
ホテルまでの往復をお願いしました
行きたいスポットをお伝えし
所々でパークし待っていてくれました
そして彼のオススメ観光スポットも
案内してもらいました

いや、真実はカイくんより、反田恭平さんです。今尚、私は18回ショパンコンクールの反田さんが演奏するfirst, second, third roundを頻繁にYouTubeで鑑賞しています。
その後行われたポーランドのドゥシェニキの第77回ショパンフェスティバルの反田さんの演奏も、特にマズルカが私の心に響きます。ピアノは河合楽器製作所のフラッグシップグランドピアノ「Shigeru Kawai(シゲル カワイ)」です。

https://www.youtube.com/watch?v=UxrVPuHoDhU&t=1671s


ワルシャワ国立フィルハーモニーホール

Orkiestra Filharmonii Narodowej w Warszawie

https://filharmonia.pl/en/

第二次世界大戦後に再建

言わずもがな、ショパンコンクールの会場です。『ピアノの森』でもエントランスホールや外観はよく登場し、カイくんが何故か毎度あわてて飛び込んでくる場所です。私はパンクチュアル(?)な雨宮修平くんタイプです。

ワルシャワ国立フィルはコンクールの最終選考でピアノ協奏曲1番、2番の伴奏で出演します。『ピアノの森』ではパン・ウェイくんが2番から1番に急遽変更します「優勝を狙うなら1番」ショパンのピアノ協奏曲はこの2つしかありません。ほとんどがピアノ独奏曲でピアノを愛し、ピアノの表現方法を広げたピアノの詩人です。
ピアノ協奏曲1番と2番の作曲はショパン20歳の時。
2つの作品の大きな違いについて『ピアノの森』で雨宮くんは「演奏時間の長短とオーケストレーションの大小」と言っていました。2番は1番よりこじんまりしてファイナルでも1を選ぶコンテスタントが多いのですが、2番は通好みであり実は初演でポーランド人から称賛されたのは1番より2番だったようです。メランコリックで優雅な旋律とポーランドの民族音楽が融合された私も大好きな2番です。
もうファイナルまで来るとピアニストとオケの掛け合いとハーモニーを観客は十分楽しみたい気持ちです。

シーズンオフ
9月11日からチケットが販売されます

ワルシャワフィルはロマン・ポランスキー監督『戦場のピアニスト』のサウンドトラックを担当したことでも有名なオケです。


聖十字架教会

Bazylika Świętego Krzyża

ローマカトリックの教会
内部は美しいバロック様式

礼拝中だったので内部の撮影はしなかったのですが、一つの柱にショパンの心臓が埋められています。『ピアノの森』でもショパンの命日に当たる日に、ここ聖十字架教会でモーツァルトのレクイエムが荘厳に響き渡る教会内で皆が祈っています。カイくんは「この空間の中でドロドロした怒りや嫉妬が消えてなくなる気がする」と心の中でつぶやきます。ショパンコンクール中にショパンの命日10月17日を挟みますがここでミサが行われるのが伝統です。

十字架を背負ったキリストの像
奥にはコペルニクスの像と
スタンツ宮殿

整備されているワルシャワ市内

ワルシャワ大劇場
1965年に再建

『ピアノの森』で1年間ポーランドでピアノを学び、居住した雨宮くんがカイくんに、ポーランドは「平地の人々」という意味を持つことを話します。カイくんは広大な平地と限りなく続く大きな空の元で育ったショパンの新たな印象と自分を重ね合わせ、自信をもってファイナルに臨みます。
ショパンは1810年にワルシャワで生まれ20歳の時にウィーン、そして逝去するまでパリに拠点を置きます。39年という短い生涯の半分をポーランドで過ごし沢山のマズルカ、そしてポロネーズといったポーランドの伝統的な舞踊曲に基づいた作品を残します。更には遺言で自分の遺体の一部をワルシャワに埋葬することを希望しました。愛国と郷愁の思いがショパンの曲に織り込まれているのが魅力です。

旧市街の地歴史地区
第二次世界大戦で壊滅された街を
市民の力で丁寧に復興され
世界遺産となりました
ワルシャワは広く大きな街です

ワルシャワという街は壮絶な歴史を歩んでいます。ポーランド・ロシア戦争の一部として起こった1831年の11月蜂起、ワルシャワ陥落とほぼ同時期にショパンは「革命(Étude Op. 10, No. 12)」を含む作品10を発表したという逸話があります。激しい怒り、絶望、憂い・・・こんなにも豊かな色彩をピアノだけで表現できるのか!と驚愕のマスターピースです。
ポーランドは昔から隣国との戦争、分割、時には消滅したりした地域だったと承知しています。第二次世界大戦中には1994年のワルシャワ蜂起と呼ばれる大規模な反乱でナチス・ドイツによる報復として市街地のほぼ全体が破壊されたとの事です。従って、現在の街並みは第二次世界大戦以後に整備された都市であり広々とした道路や広場、近代的な都市計画が特徴となっています。

建物の配置も
都市の機能と美観を考慮して
再建されました
ヤブウォノフスキ宮殿は
第二次世界大戦以前は市庁舎でした
一部の重要な歴史的建物も再建され
ワルシャワはかつての姿を
一部再現することができました

今年の秋にゆっくりワルシャワ、しっかりクラクフへ訪問したいと思っていますので、『ピアノの森』でカイくんがレフくんにしょっちゅう絡まれるワジェンキ公園(Łazienki)でショパン像、そして美術館も訪れたいです。


『ピアノの森』コンサート


2023年7月~10月にかけて行われにる「イープラス presents 『ピアノの森』ピアノコンサート2023」日本にいる皆さんは今年も楽しみですね!


お食事🍺情報

気長に断酒生活をしていますが、こう暑いと何度か日本でもお世話になったノンアルビールを海外でも購入して飲んでみました。

向かって左からオランダのBavaria,
ドイツのPAULANER
緑色はBiH
私の味覚がOKを出さなかったので
やっぱり
炭酸水やお茶にします


いいなと思ったら応援しよう!