「今週、腰が痛い原因はきっとこれ」大柄な猫が背中に乗ってきた→5分間ガマンした猫写真家の叫びに共感する人が続出
外で暮らす猫を写真家が撮影している姿は、一見すると楽そうに思われがちですが、その裏には知られざる苦労があります。例えば猫を探し求めて歩いたり、猫が逃げないように信頼されたり、猫の安全に配慮したり、場所によっては撮影許可が必要だったりとその苦労はさまざまです。
猫写真家の町田奈穂さんが、香川県の瀬戸内海に浮かぶ佐柳島(さなぎじま)を訪れた時に体験した苦労は、ちょっぴりユニークなもの。なんと猫に乗られた時の姿勢が悪く、腰を痛めてしまったと言うのです。
猫が背中に乗っていると自分からは猫の姿を見ることができず、ましてや自分のカメラで撮影することもできないため、写真家としては手足を封じられてしまったに等しい危機的な状況。
一方、猫が背中に乗ってくるということは、猫から気に入られている可能性が高く、少なくとも警戒はされていない状態。猫との距離を縮めたい人間にとっては望ましい展開であるほか、猫は気分屋でいつ降りてしまうか分からないので、逆に貴重なシチュエーションであると解釈できるのもまた事実。
「降りて欲しいけれど、降りて欲しくない……」そんな複雑な心境が伝わってくるかのような微笑ましい光景です。
人間の背中に乗ってくるとは、随分フレンドリーな性格の外猫ちゃんですが、実は撮影者の町田さんと遭遇したのは、この日で2度目のこと。1度目に出会ったのはここから少し離れた場所で、初めはそこで猫ちゃんのことを撫でて触れ合ったり、写真を撮ったりして過ごしていたと言います。
その後、場所を変えようと歩いて移動している途中に、穴から顔を出している別の猫を発見した町田さん。穴の方へ近寄って姿勢を低くしようとしたところ、先ほど会った猫ちゃんがいきなり背中に飛び乗ってきて、その時の様子を同行者に撮影してもらったのが冒頭の写真なのだとか。
「移動している時は全然気づかなかったのですが、後ろから付いて来ていたようです。」
傍から見ると羨ましい光景ですが、実際、猫に乗られている時はどんな心境だったのか、ご本人に聞いてみると「「重い...」それだけです。」と切実な思いを吐露。小さい子猫ならまだしも、体格のいいオス猫だったため相当な重量感があったようで、カメラを持っていない方の手で体を支え、必死に耐えている様子からは猫の重さが伝わってくるかのようです。
それでも猫を背中からどかさなかったという町田さん。
その理由について聞いてみると、「私は基本的に猫がすることは何でも受け入れます。ただ、この時は不安定な体勢で猫が乗ってしまったので腰にきました。本当は一度降りてもらって、身体を安定させてから乗り直して欲しかったのですが、身体を起こしても降りる気配がなかったので諦めました。」と不本意な体勢でありながら渋々受け入れた経緯を告白。しかし、その時の写真を後から見せてもらったところ、猫の方も頑張ってバランスをとりながら踏ん張っていたことが分かったため、愛おしい気持ちが湧いてきたと言います。
それにしても、この猫ちゃんは何故町田さんの背中に乗ろうと思ったのでしょうか。その点については「寒かったので背中の上で暖をとろうとしたのかもしれません。でも、私の後を付いて来たことを考えると、自身の存在をアピールしたかったのかな?とも思います。それとも、別の猫に気が移ったことに対する嫉妬?そうだとすると嬉しいです。笑」と、ユーモアを交えながら3つの可能性を推測してくれました。
この後、猫ちゃんは5分ほど町田さんの背中に乗っていたものの、急に別の対象へ興味が移ったようで、どこかへ行ってしまったのだとか。実に猫らしい行動で心が和むエピソードですが、苦労の先にこうした出会いがあるのも、猫の写真を撮影する魅力のひとつなのかもしれません。
今回、インタビューに応じてくれた猫写真家の町田奈穂さんは、2月22日から横浜市内で開催される2つの写真展に参加することが決定済み。
2月22日(木)~25日(日)はパシフィコ横浜で開催される「ねこ写真展 @CP+2024 ~今を生きる猫たちのキオク・キロク~」に、2月22日(木)~3月3日(日)はArtGallery山手で開催される「第15回 猫・ねこ写真展 PART1」にそれぞれ作品が展示される予定となっています。
取材協力:NAHO MACHIDA(@naho_umineko)さん
記事転載元:https://cat-press.com/cat-photos/causes-of-back-pain
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