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③男女比は半分ずつくらい

友人がチケットを持っていたので、一緒に行けることになった。
いわゆる駅近くにある大手のスポーツジム。東口からバス通り沿いを200m歩くと到着した。
友人は車で来ていたので、ジムの裏側で待ち合わせた。駐車場は広く、警備員さんの部屋もあった。

「今日は、19:30からのレッスンに出るから」と言われた。
駐車場の中にエレベータがあって、2階まで行った。降りると左手に受付が見えた。ポニーテールの女性と軽いパーマで前髪を左右に分けている男性が1人ずつ。それぞれ、ジムの名前が胸にプリントされたポロシャツを着ていた。

受付で友人がチケットを出してくれ、自分は会員カードをかざした。私は、差し出された小さな紙に名前と生年月日を書いた。もう一枚の紙は同意書だった。

友人とは更衣室の前で分かれ、後で落ち合う約束をした。
女性用更衣室の入り口に吊るされているカーテンは、まるで銭湯のそれだった。更衣室の床には、全体的にうす橙のバスマットが敷かれていた。奥にお風呂があるので、意図はわかるがちょっと嫌だった。

なるべく足全体を付けないように神経を使いながら、適当な場所に決めた。靴と脱いだ服を入れ、運動着に着替えた。室内用のシューズに履き替えるのは、更衣室の外からだそうで、靴下のまま、また例のバスマットの上を歩かざるを得なかった。

更衣室の入り口のベンチに座って、すぐさまシューズを履いた。同じフロアには、自販機とマッサージ機があり、トレーニングルームは1つ下の階だった。

トレーニングスペースには、人が結構多く、それに紛れて友人はラットプルダウンをしていた。私も何かしようと、あたりをうろうろしたけど、混雑して使えそうなマシーンがない。

フリーウェイトのスペースには、50代くらいで三頭筋と二頭筋の境目がくっきり分かるような無駄のない腕をしていて、ヒラメ筋もかなり発達してふくらはぎの骨の3.5倍くらいの筋肉をつけ、黒色の短いパンツに黄色のフィット感のあるタンクトップを着た男性がいた。彼は、トレーニングの成果が同じくらい身についた仲間と思われる人と、にこやかに話していた。

腹斜筋を鍛える上半身を左右に振るマシーンや、傾斜のきつめの椅子に座り足を目の前の壁に置き、お尻の筋肉で椅子が前後に動くマシーンなどは、女性に人気だった。
運動習慣が明らかに足りなさそうな40代くらいのひとや、BMIが20もなさそうで痩せを心配したくなるような20代くらいの女性もいた。

そんなこんなで、人間観察をしながらうろうろしていると、友人と約束したレッスンの時間になった。廊下を少し歩くと、左手にガラス張りでバドミントンコート2面ほどの大きさのスタジオがあった。
外から見るだけでも、運動大好きです!って感じのしっかりと筋肉を身に付けて維持の努力も惜しんでない男性が多くて、尻込みした。「絶対、場違いやん~、みんな話す声もやたらと大きいし・・・」とかなり弱気になった。

友人は、慣れた様子でマットと黒い台と、重い円盤を3枚持ってきた。「きゃっしーも、持っておいで。」と言われて、見よう見まねで用意した。
後ろの扉からエネルギーにあふれたインストラクターさんが、身軽に歩いてきた。元気に挨拶をしはった後、早速レッスンが始まった。

・ドラムの良く響く音楽でウォーミングアップ(台を昇ったり降りたり、両手を広げたり閉じたり、足踏みをしたり)
・重りを使ってちょっと軽めのトレーニング(4ピートでアップ、4ビートでダウン・2ビート左、2ビート右)
・台に寝転んでのトレーニング(胸筋や三頭筋に刺激)
・有酸素トレーニング(重りを持ってランジ・スクワット・台に昇ってパンチ)
・ちょっと軽めのトレーニング②
・ストレッチでクールダウン

計35分のレッスンで、息は上がるし太ももは痛いし、良かった。しっかりと刺激を与えられたのだと思う。
その後は、お風呂に入って終了。更衣室はやっぱりなんだか湿っぽかったし、お風呂は混んでたけど、良い時間だった。

このジムの良いところは、スタジオがあるところ。そして、広いこと。スタッフさんが多いこと。レッスンの種類が豊富なこと。
でも、混んでるし、ちょっと古い感じ。

そんなジムでした


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