脂質、脂、脂肪の基礎知識
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体の基本的な機能ホメオスタシス
私たちの体は、周りの環境からの影響に対して、体温や血圧、血糖値などは、常にある一定の幅に収まるようになっています。
これを「ホメオスタシス」(恒常性)と呼びます。
ホメオスタシスはホルモンや神経によって維持されているのですが、この両方とも全身的に働く大きなアクションによってホメオスタシスが働きます。
空腹になって血糖値がダウン、膵臓→グルカゴン→グリコーゲンをブドウ糖に変え、血糖値を上げようとします。
逆に食事をして血糖値が上がると、インスリンが出て血糖値が下がります。
こうした大きなアクションの他に、もっと細かいアクションによって微妙に体の状態を正常に保とうとする経路もあります。
エイコサノイドとは微調整作用物質
という局所的に働くホルモン様物質の作用で、血圧を微妙に調整したり、睡眠を誘発したり、子宮や気管支などの平滑筋を収縮させたりなどの働きが主なものとなります。
車の運転に例えると、ホルモンは大きなカーブ等のハンドル操作であるのに対して、エイコサノイドは直線での微妙なハンドル操作、というイメージです。
エイコサノイドを作るために必要な
脂肪酸を「必須脂肪酸」
エイコサノイドは大きく3つの系統に分けることができます。
・ガンマリノレン酸(GLA)から作られる1系統エイコサノイド
・アラキドン酸(AA)から作られる2系統エイコサノイド
・エイコサペンタエン酸(EPA)から作られる3系統エイコサノイド
これらのエイコサノイドを作るために必要な脂肪酸を「必須脂肪酸」と呼びます。
リノール酸からガンマリノレン酸やアラキドン酸は作ることができますし、αリノレン酸からEPAは作ることができます。
そのため「リノール酸」と「αリノレン酸」だけを狭義の必須脂肪酸とすることもあります。
EPA・ガンマリノレン酸は直接摂取が良いけど、、、
リノール酸からガンマリノレン酸を作ったり、αリノレン酸からEPAを作ったりする代謝の流れはそれほどスムーズではありません。
アルコールや喫煙、ストレス、トランス脂肪酸などは、リノール酸からガンマリノレン酸を作るのを邪魔してしまいます。
またビタミンB6や亜鉛、マグネシウムなどの栄養素が足りなくても、ガンマリノレン酸は作られません。
十分な1系統エイコサノイドを生成するためには、これらの栄養素をしっかり摂取し、アルコールやタバコは避けた方が良いということになります。
ガンマリノレン酸は月見草オイルやクロフサスグリ油などに含まれますが、普通の食物からはなかなか摂取ができないため、リノール酸からの変換を期待したいところです。
一方、EPAは青魚類に多く含まれますから、特にαリノレン酸を摂取しなくても、ときどき魚を食べるようにしておくだけで十分です。
なおアラキドン酸は肉や卵、魚などに豊富に含まれるため、ベジタリアンでもない限り不足する心配はありません。
善玉エイコサノイドと悪玉エイコサノイド
炎症や喘息の発作は、一般的に体にとって有害となります。
よってこれらを引き起こすものを便宜上「悪玉エイコサノイド」と呼ぶことにしましょう。
悪玉エイコサノイドは免疫を低下させたり、血液をドロドロにしたりしてしまう作用もあります。
逆に体にとって有用なエイコサノイドもあります。
免疫力を高めたり、炎症を抑えたり、血液をサラサラにしたりする作用のあるものを、ここでは「善玉エイコサノイド」と呼ぶことにします。
具体的には、「アラキドン酸」から作られる2系統エイコサノイドが、「悪玉エイコサノイド」になります。
また「EPA」から作られる3系統エイコサノイドは「善玉エイコサノイド」です。
なお「ガンマリノレン酸」からは善玉である1系統エイコサノイドと悪玉である2系統エイコサノイドの両方が作られます。
余談
ステロイド剤は悪玉エイコサノイドが作られないように働きますが、同時に善玉エイコサノイドも作られなくしてしまうのです。
それがステロイド剤の副作用ともなります。
悪玉の必要な作用
アラキドン酸は卵や肉類に多く含まれますので、健康のためにはこれらを食べ過ぎないようにした方が良いかもしれません。
だが、アラキドン酸には筋肉を増量・脳の機能を維持作用があるのです。
また体内で合成される以上、悪玉にも役割があると考えなければいけません。
血液をドロドロにする作用は、なにかで出血したときに血が止まるように促進します。ケガだけでなく、例えば脳出血のときなどは、これが命取りとなることもあります。
また胃粘膜の保護作用もあります。悪玉エイコサノイドがないと、胃酸が胃壁をどんどん溶かしてしまうのです。アスピリンやロキソニンを摂取すると胃が悪くなるのはそのせいです。
バランスが大事なので、アラキドン酸を控えすぎるのも問題です。
悪玉にカウンターを入れてバランスをとる
まずEPAを摂取します
「悪玉に対抗できるだけの善玉を発生させる」と考えるようにします。それは、善玉を作るEPAを十分に摂取してカウンターにするわけです。
EPAは青魚(サンマやイワシ、アジ、サーモンなど)に大量に含まれますので積極的に食べるようにしたいものです。
なおαリノレン酸からEPAができますが、直接摂取する方が効率よく摂取できます。
EPAとガンマリノレン酸の変換には
体内で酵素の奪い合いが起きる
リノール酸からガンマリノレン酸ができるときは、αリノレン酸からEPAができる時と同じ酵素が必要とされます。つまりリノール酸を大量に摂取している場合はこの酵素の奪い合いとなり、それぞれの変換が上手くいかない可能性があります。
そのため、亜麻仁油やエゴマ油はαリノレン酸を含むため体に良いと言われていますが、EPAはEPAとして摂取し、αリノレン酸に期待しない方が良いと考えられます。
ただしEPAにも弱点はあるので、下記のような対策をしましょう。
・ビタミンEを摂取する。
・クリルオイルで摂取する。
・新鮮な青魚を食べる。
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