"ブランディングの本質:利益を最大化する戦略的アプローチ"
私は、ブランディングに関する専門的な知識と経験を広く共有したいと考えています。今後の一連の投稿で、ブランディングの基礎から具体的な実践方法に至るまでを、段階的にかつ分かりやすく解説していきます。この知識は、ブランディングを行う上で絶対に欠かせない、中核的な要素であると考えてください。
ブランディングとは、ロゴやウエブをコンセプト通りに作ることではありません。われわれはコンセプトという言葉も曖昧なので、使いません。ポジショニングと表現します。ポジショニングを明確にする作業。ブランディングは、強いブランド戦略を構築し、それを具体的な戦術に落とし込み、実行していく一連のプロセスです。
その最終的な目的は、現状よりも大きな利益を実現することにあります。すべてのブランディング活動は、この利益獲得のために行われていることを忘れてはなりません。それ以外のものは、あくまで副産物として考えるべきです。
ブランディングは、商品やサービス、そして企業自体の価値を深く掘り下げ、その本質を精査することから始まります。そして何よりも重要なのは、ターゲットとなる顧客の深層心理を理解することです。多くの顧客は、初めからあなたのブランドに対して特別な感情を持っているわけではありません。だからこそ、彼らの隠された本音や未発見の欲求を探り出すことが、ブランディングにおいて最も挑戦的かつ重要な作業となります。競合に先んじて顧客の真のインサイトを見つけ出せば、市場での勝利はぐっと近づくでしょう。
ブランディングは、ブランドが持つ独自の価値と、顧客の欲求とが交わる点を見出す作業です。そして、ブランド戦略を練る際には、明確な目標、すなわち「認知ゴール」の設定が必要となります。最大の利益を引き出せる理想的なゴールを築くことが目的です。そして、この認知を最も効率的かつコストを最小限に抑える方法で達成するのが、優れたブランド戦略です。
次回は、具体的なブランド戦略の構築方法について解説していきます。
よく、ブランディングとマーケティングの違いについての質問をいただきますが、マーケティングはブランディングの戦術の一環として位置づけられるべきです。ブランディングはマーケティングを包含する、より広範な概念なのです。
つづく。
これが、ブランド戦略の構築方法を示した書籍。セブンステップスとなっているが、現在は戦略の精度を高めるために11のステップを踏むように進化している。