転職の市場価値について考える
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
最近、スカウトサイトのテレビCMでは転職をすぐには考えていない人に対しても自分の「市場価値」を測るために登録を勧めるという内容が盛んに流れています。それに伴い、大手のスカウトサイトでは会員数がかなり増えており、実際にスカウトサイトを利用する私からみても以前と比べてすぐの転職ではなく、「まずは話を聞いて検討したい」というケースが大変増えている印象があります。
そこで今回はこの「転職における市場価値」のついてみていきたいと思います。
転職における市場価値とは何か
まず、そもそも転職における市場価値とは何なのでしょうか？転職における市場価値とは、転職というマーケットの中で、「企業が自分をどのように評価するか」という指標のことです。
これは人材に対する「需要」と「供給」のバランスによって決まるというのがポイントです。よく「市場価値が高い＝専門性が高い」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。いくら専門性が高くても、その能力を求める企業が少なければ、市場価値は低いということになります。
その意味でスカウトサイトに登録してみて、実際にどの程度のスカウトが来るのかを見てみる（＝スカウト件数、年収条件、仕事内容などを把握する）のは市場価値を知る方法として有効であるのは間違いありません。但し、それには条件があります。
自分の市場価値を正しく知る方法は？
スカウトサイトに登録しただけで正しく自分の市場価値が測れるかというと実はそうではありません。なぜなら、市場価値は「テクニカルスキル」や「ヒューマンスキル」「業界」「職種」「年齢」などの掛け合わせで決まってくるからです。
つまり、スカウトサイトに自分の経験スキルや業界、年齢などを（フォーマットに沿って）登録するだけでは不十分で、それだけでは多くの場合、「ヒューマンスキル」の部分が抜け落ちてしまうことが多いのです。
もちろん、自己PRの記入があったり、登録されている文章の「行間」を読むことで大まかな人物タイプを掴むことは可能ですがそれでも限界があります。
スカウトサイトに登録をして適切な市場価値を知るにはこのような人物面の「ヒューマンスキル」までしっかりとアピールができている場合に有効であるという点は認識をしておく必要があるかと思います。
それではどうしたらより正しく、自分の市場価値を知ることができるのでしょうか？それはやはり、転職エージェントに登録するのが一番、確実です。
転職エージェントに相談をする
転職の市場価値を把握するうえで転職エージェントに相談をすることはとても有効です。なぜなら、転職エージェントは通常は担当業界別に強みを持っており、転職マーケットの動向＝求人のニーズや登録者の年収相場などについては様々なケースを見てきており、そのうえで経験に基づいた客観的なアドバイスができるからです。
加えて先ほど見てきたような転職サイトにおける弱点となりがちな「ヒューマンスキル」の部分についても転職エージェントのコンサルタントは、通常は「面談」という形でコミュニケーションを取っているのでより詳細かつ正確にお人柄や人物タイプについて把握することが可能です。
これらの点により、転職エージェントに相談をすることでより具体的な転職の市場価値については把握することができるのではないでしょうか？
市場価値を把握した後が大事
しかし、より重要なのはその把握した市場価値を踏まえてどうするのか？ということだと私は考えています。
以前、私は「人材紹介コンサルタントは何のプロなのか？」という記事の中で、転職エージェントの仕事は、採用における労働市場の価値を正しく把握し、企業及び求職者に対して、適切なアドバイスを実施し、導いていくことと述べました。詳細は下記をご覧ください。
つまり、適切な市場価値を伝えるだけではなくそれを踏まえて次のアクションに繋がるアドバイスをしていくことこそ、転職エージェントの役割だと弊社、カタリストエージェントでは考えています。
そのため、弊社では転職の市場価値を知りたいという方に対して、面談時に単なる求人の有無や年収の妥当性の話をするのではなく、現在と今後のキャリアの方向性についてじっくりとお話をお伺いし、最適なプランを一緒に考えさせていただいております。その際、転職ありきではなく、今は現職に残ることが市場価値の観点からも妥当性がある場合はそのようにアドバイスをさせていただくこともございます。
ここまで転職の市場価値について述べてきましたが、市場価値というとどうしても年収条件の妥当性などに目が行きがちですが、様々な観点から見ていくことが重要です。
弊社では特に、人材業界と不動産（デベロッパー）業界については多くの取引先と紹介実績がございますので、他の企業との比較も含めて、多様な角度からアドバイスをさせて頂きます。
是非、人材業界や不動産業界への転職をお考えの方は弊社までお気軽にご相談下さい。
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