大人へ絵本memo ~なんさい?~
自分が聞かれることはほとんどなくなりましたが
本の年齢が好き!
大好き!
自宅や学校で読み聞かせをするときに
「この本は何歳かなあ?」と言いながら見ています。
例えば・・
『ぼくにげちゃうよ』
マーガレット・ワイズ・ブラウン (著)
クレメント・ハード (画) いわたみみ(訳)
1976年 ほるぷ出版
どんなに逃げてもお母さんはあなたを見つけますよ。
シンプルな言葉と隠し絵のような温かい絵が素晴らしい一冊です。
高学年・中学生になったら恥ずかしくなるから、
小さな時に一度手元に置いて欲しいな。大人は眺めるだけで幸せ。
娘との会話
私「出版が76年。てことは・・・この本は44歳。」
娘「わあ。」
私「ママが3歳の頃からある!」
娘「ママより若い?」
私「ママより若い。」
娘「でもすごいおとしだねえ。」
私「そ、そうだねえ。(^0^;)」
手元にあるのは2002年の66刷です。初版本を古本屋で見つけると喜んで買っていた時期がありますが、今では美品が好きなのと、増版が多いとなんだかすごい~と思ってそちらを選ぶようになりました。
絶版で買えなくなったものは古本屋で求めますが、一度絶版になって復刊される本もあるので購入の際は都度確認します。そしてもしあるなら、初期の初版本よりも復刻版を選びます。最新の本には以前はどこの出版社で出ていたとか、作者の新しい情報や追話が載っていることもあるからです。
絵本を隅々まで観察すると
語り継がれてきた歴史を感じられる。
(個人的な絵本の買い方に脱線しました。絵本を選ぶときの参考と、
読むときの楽しみにして頂けたらと思います。)
話しは戻りまして「ぼくにげちゃうよ」のように翻訳された本は英語で書かれた部分に原作の出版年が出ているので、そこを一緒に確認します。
するとすると・・・
私「英語だとTHE RUNAWAY BUNNYっていうんだね。」
娘「ザランナウェイバニー」繰り返す娘
私「原作は・・・1942年だ」
娘「2020ー1942?」
私「そそ」
娘「むむむ・・・」暗算したいが筆算しようか迷っている
私「先に2000から1942を引いてみて」
娘「58」
私「たす20だよね」
娘「わお!78さい♪♪」
私「生まれたのはママよりずーっと前だったね。」
娘「せんぱいだったね」
私「そ、そだね(^0^;)」
ベテランの中の大御所の絵本さんでした。
私は自分の母親と同じくらいか。
なんて思いながら眺めます。
娘はぱらぱらとめくって「白黒もカラーもどっちもいいねえ」
なんて言います。
そしてお話を読みます。
長い間親しまれてきた絵本というのには理由があります。
きっと何かあるんだなと思って一度読んであげてみて欲しいです。
そして
日本のお話で、思い出す限り古そうな絵本を改めて見てみました。
じゃじゃん♪
50歳♪♪
『かわいそうなぞう』
土家 由岐雄 (著) 武部 本一郎 (絵)
1970年 金の星社
私のちょっと上のお姉さんでした。(どちらかというと女性に感じる)
教科書で涙した人も多いはずですが、知らない人も増えてきたかな。
上野動物園の実話です。学校で読み聞かせたいと思って何年かおきに練習するのですが、毎回泣いてしまって断念します(涙)ぜひ読んで~
45歳♪♪
『ろくべえまってろよ』
灰谷 健次郎 (著) 長 新太 (絵)
1975年 文研出版
これも懐かしの教科書シリーズです。
大好きな絵本です。
わお!55歳♪♪
『ももたろう』
松井直 (著) 赤羽末吉(画)
1965年 福音館福音館
ももたろうはすごくたくさん絵本になっていますが、読み聞かせの時にはやっぱり松井直さんの文章と赤羽末吉さんの絵がステキです。どうして?・・真剣に作られているところです。
日本の絵本の歴史は海外に比べたら浅いのに、すごくたくさんの出版物があるなあと思います。日本各地の民話など、古いお話も絵本になっているので物語を出版年だけでは計れません。語り継がれてきた歴史や背景もあるとしたら、ぜひ出版の際に盛り込んで頂き、本を見る楽しみを増やして頂けたらと思います。
出版社様への希望も添えて・・・
はあ楽しかった♪