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ハラは切ってもヘソは切れない

 12月下旬。ドデカ病院を受診するために電車に乗っている。
 このあたりになると、わたしはすでにぽっこりおなかを隠すためにオーバーサイズのスウェットみたいな服ばかり着ていた。ウエストゴムのスカートとか。
 おしゃれが楽しめないのがマジでめちゃくちゃストレスだった。
 そしてとにかく、デカい病院めちゃくちゃ待つ。かなりとにかく待たされる。
 ようやく診察室に通される。優しそうな男の先生だった。
 そしてここで大事件が勃発するのである!

「ふんふん、紹介状読みました。14cmの子宮筋腫……」

 あ、やっぱ14cmだったんだ、聞き間違いじゃなかったんだ。

「じゃあいったん、エコーで見てみましょうね」
「はい」

 診察台に乗って、足を開く。先生がエコーの器具を入れて中を見始めた。そして。

「ん……?」

 いや医者が「ん?」とか言ったらだめだよ。
 めちゃくちゃ不安になりながらドキドキ待っていると、先生は呟く。

「14cm……?」

 ええええ何。何何何。何なの。

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1,547字
このマガジンは作者がクソデカ子宮筋腫を駆逐するまでの愛と悲しみを笑いを織り交ぜて、今後誰かの参考になったり、悲しんでいる誰かをいっときでも笑顔にできたらいいなみたいなエッセイをまとめたものです。このマガジンで得たお金は医療費の補填に充てます。

2020年末頃からのクソデカ子宮筋腫とのバトルを克明に記した汗と涙と笑いの闘病エッセイ。

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