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終末時代のサバイバルガイド:あなたが知っておくべきこと

この回は
「携挙」に取り残された人々の為に記されたものです。
携挙後の世界では何が起こるのか?
旧約・新約聖書に散りばめられた
預言箇所を時系列に並べ
残された人たちの指針となるよう
整理しました。


難解な聖書を読むコツ

 黙示録は「啓示文学」といって、様々な記号、暗示や隠喩が出てきて難解な書であることは確かなのですが、読み方にはコツがあるんです。異なる文化、地理的な隔たり、ヘブル語もギリシャ語も話せない日本人が、二千年も三千年も前に書かれた「聖書」を読み解くのは、はっきり言って無謀です。聖書を読んで理解する一大事業には、何らかのガイドが必要です。

 筆者が参考にした書籍があるので、ここで紹介しておきたいと思います。英語なので読める人限定なのですが(誰か日本語に訳して🥺涙目)。この本の著者は以前よく来日されていたので、目に触れる機会も比較的多かったのですが、今は米国内で活動されることが多いようです。

 この方の示された終末論(終わりの時代に関する学び)は既に、患難期前携挙説の立場に立つ信者たちの教科書的な存在となっています。膨大な情報量を含む旧約・新約聖書を読み解くカギは「イスラエル」あるいは「ユダヤ的」なアプローチなのですが、そう言われてもピンとこないと思います。これは実際に聖句を読み解いてもらいながら「ああ、そういう意味かぁ!」と体感してもらいたいです。

<推薦図書>(電子書籍 e-Book もあります)
The Footsteps of the Messiah: - Revised 2020 Edition by Dr. Arnold Fruchtenbaum

 日本語で解説している本やセミナーはないのか!という気持ちはよく分かります。著者については、ハーベストタイムミニストリーズやその他、少数の日本人牧師のHP等でごく簡単に紹介されていますが、スペースや時間の制限により、本が提示する深みまでは届いていません。

 何のガイダンスもなく、聖書を読み進めても、ある程度は理解できます。ところが「理解できた」と思っても、部分部分つまずく箇所が出てきます。例えば、ミナのたとえとタラントのたとえ、どうして似たようなたとえ話を掲載しているんだろう?とか、ミナとタラントの価値の違いは何故だろう?とか。イエスはたとえばなしについて、イザヤ書から引用して『彼らが見ていても見ることがなく、聞いていても悟ることがないように』と語られます。通常、たとえ話は「理解させるために」語るものですが、悟ることがないようにとは、これ如何に! イエスのたとえ話、理解したと思っていても、悟ってない可能性ありませんか? クリスチャンだからといって「理解した」と思ったら、大間違い。筆者でさえ、このたとえ、こういう意味だったのか!と唖然としたこともしばしば。

絶望と希望、二つのシナリオ

 福音を信じて信者となった人たちと、それ以外の人たちの未来は、あからさまに違います。月とスッポン。提灯と釣鐘です。近々起こるとされている携挙(けいきょ)以降、人はそれぞれの選択により、真っ二つの分かれ道を辿り行くことになります。一つは苦難と苦役に満ちた道、もう一つは祝福と希望に満ちた道です。貴方はどちらの道を選択するのでしょうか。

 この頁では聖書、特に「ヨハネによる黙示録」に記されたその二つの道について、できるだけ簡潔に示します。同時に、終末時代の出来事を一覧できるよう時系列で記し、詳細情報はリンク先に記す形で進めます。ここでは、旧約・新約聖書を通じ、今後起こる事柄のみに注目、抜粋して解説します。既に成就した預言、例えば世界戦争の勃発(マタ24:7; 1917年の第一次世界大戦)やイスラエルの国家再建(エゼ20:33-38; 1948年)等は省略します。聖書に記載された出来事の中で、次に起こりそうなのは携挙か、ゴグとマゴグ戦争。表では携挙が先に起こるような表現がされていますが、これらについては、順序は不明です。特に携挙に関して、いつ起こるかは、聖書には明言されていません(意図的?)。

 もし貴方が、示された福音を信じることなく、携挙に取り残されたなら、以下に記された数々の患難を潜り抜ける必要があります。多くの人が命を落とし、たとえ生き残ったとしても、7年が終わる頃には身も心もボロボロになっていると思われます。

I. 今後地上で起こる事柄

  1. ゴグとマゴグ戦争(エゼキエル戦争):エゼ38-39章

  2. 統一政府・統一宗教、および反キリストの登場:黙示 6:1-2

  3. 7年間の平和条約:大患難時代の始まり ダニ9:27

  4. 大患難時代前半(3年半):10の王国→3国が反旗→反キリストが鎮圧

  5. 大患難時代後半(3年半):ハルマゲドンの戦いとキリストの再臨

  6. ハデス:ルカ16:19-31 金持ちとラザロ

  7. 白い御座の裁き:黙示 20:11-13

  8. 第二の復活→火の池:黙示 20:14-15

 以上は、福音から目を逸らした結果、地上に残された人たちのたどる道。7年間の大患難時代を生き延びたとしても、キリストの再臨の後、すべての人が裁かれ、命を失います。この後、死んだ者の魂はハデス(地の底にある場所)に下り、最終的には神の御前に引き出され、白い御座の裁きを受けます。各々、自分の生き方について申し開きをしなければならず、それぞれ自分の行いに応じて裁かれます。誰一人として逃れることはできません。その後、各々永遠の身体をいただき、火の池で永遠に苦しみます。俗にいう「地獄」がこれに当たるのかもしれません。

 聖書ではもう一つ、選択肢が用意されています。こちらは祝福と希望の道です。

II. 福音を信じた者のたどる道

  1.  携挙(けいきょ):Iテサ4:16-18

  2. 天における礼拝:黙示4章

  3. 御座の裁き:ルカ19:12-28

  4. イエスと共に地を裁く:黙示 6:1-19:9

  5. 子羊の婚姻 黙示19:6-8

  6. 地上再臨 -イエスと共に再び地上に- 黙示 19:11-21

  7. 千年王国 -イエスと共に治める- 黙示 20:1-10

  8. 永遠の秩序 黙示 21:1-22:5

 黙示録の構成を調べると、それが信者の目線で書かれていることが理解できます。使徒ヨハネが、第三の天で見ていることを、信者たちは追体験することになります。7つの封印が一つひとつ解かれる様や7つのラッパが吹き鳴らされる様子は、地上からは見ることができません。

 携挙後すぐに天における礼拝が行われ、その後、御座の裁きにおいて、地上で生きていた時の行いについて申し開きをします。ただし、この時、罪については、一切触れられません。何故なら罪はすべて、イエス・キリストが身代わりとなってくれたので、罪について裁かれることはないのです。ここでは、各々行いに応じて報酬が与えられます。そして少なくとも7年以上は、イエスが用意してくださった「家」に住まうことになります。原語によると、これはただの「家」ではなく「豪邸」だそうです。

「二つのシナリオ」と前置きしていましたが、実はもう一つ、道が残されています。患難時代のいずれかの時点で信じる者となった人たちです。彼らは信じた時点で救われ、千年王国、永遠の秩序へといのちがつなげられます。ただし携挙を信じなかったことに対する責任は負わなければならず、7年間の大患難時代を生き延びるか、生き延びられずともどこかで福音を信じることが必要になります。

III. 携挙の後、信者となった者たち

  1. ゴグとマゴグ戦争(エゼキエル戦争):エゼ38-39章

  2. 統一政府・統一宗教、および反キリストの登場

  3. 7年間の平和条約:大患難時代の始まり(ダニ9:27)

  4. 大患難時代前半(3年半):10の王国→3国が反旗→反キリストが鎮圧

  5. 大患難時代後半(3年半):ハルマゲドンの戦いとキリストの再臨

  6. 羊とやぎの裁き:マタ25:31-46

  7. 千年王国 -イエスと共に治める- 黙示 20:1-10

  8. 永遠の秩序 黙示 21:1-22:5

 携挙を逃した後、7年間の大患難時代を生き延びた後、地上に残された人々は、羊とやぎの裁きを受けることになります。裁きの基準は、最も小さい者たち(ユダヤ人)を助けたか否か。この時点までに福音を信じた人は、患難時代に迫害されるユダヤ人たちをたくまい、助け、養います。この信者たちは自らのいのちも救うこととなり、その後の千年王国、永遠の秩序に至るまで、魂を救うことになります。

 この人たちは、携挙前、後々必ずやってくるという大患難時代の話を聞いていたかもしれません。ところが、彼らは福音を信じるには至らず、携挙を逃してしまったのでしょう。消えてしまった人の話を思い出し、彼らの残した足跡をたどり、勧めに従い、信仰を持つようになるのだと想像できます。無論、当人の選択なので、とやかく言うつもりはありませんが、できることなら携挙前の段階で福音を信じた方がよかったと後悔するはず。

 よい選択ができるよう、お祈りしています。

引用:
聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会



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