注目の新進気鋭作家の一人! 『リアルフェイス』(知念実希人)
自然界で一番強い毒素「ボツリヌス菌」。
私も治療のため、二か月に一度売っています。
保険が効いても一本三万円。それを二本も売たなければなりません。
その「ボツリヌス菌」はシワ消しにも、使用されるようですね。本書でも登場していました。
『リアルフェイス 』は天才美容外科医に奇妙な依頼が舞い込み、それを軸に整形美女連続殺人事件が絡んできます。
どんでん返しの真骨頂と銘打っていたので、こちらも肩の力を入れて読みました。残念ながら、最初の方で全貌がわかってしまいました(笑)
某刑事ドラマと同じシーンも使われていましたね。あまり詳しく書くとわかってしまいますので、言及は避けます。
しかしながら、全貌がわかったあともサスペンスとして楽しく読めました。
著者は最近キテる何人かの新進気鋭の作家の一人に数えても依存はないのでしょう。
『仮面病棟』、『時限病棟』、『屋上のテロリスト』、そして本屋大賞にもノミネートされた『崩れる脳を抱きしめて』、しばらく勢いは止まりそうにありません。
本職はお医者様なので、医療系の話には説得力があります。