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大人になってからやたらと本を読むようになった私の話し。

私は子供の頃ほとんど本を読まない子供でした。

本なんて読んでる暇があったら外を駆け回り、友達と遊んでいる方が楽しかったし、趣味が読書というのがなんとなく格好悪い。とも思えていた。

しかし、本を読まない割には得意科目は国語。漢字にも強く、作文を書けばよく選ばれていた子供の頃。

今思えば、あの頃もっと本を読んでいたらもっと知識が増えて、もっとまともな人間になっていたのかもしれないな~。

そんな子供だった私が、何がどうしたのか今はかなり読書をするようになっている。

不思議なもんだ。

ここシンガポールにも日本人会があり、会員は図書室で本を借りれられます。

1家族20冊まで借りられて返却期間は2週間。この期限を越えると1日につき延長料が30セントずつかかってしまう。

私の友達はこの延長料で$20払った事があるが、他にもきっと強者は沢山いるに違いない。

ちゃんと借りた物は期限内に返さないといけない。というのは分かっているものの、$20あったら本買えてたな、と思うと切なくなる。

なので2週間を越えないためにコンスタントに通う事になり、毎回返すのが面倒だから今回は借りなくていいや、と思ってはいるものの、行くとなかなかどうして。

結局、興味深い本に出会ってしまい、どうせ一冊借りるなら、と行く度に何冊も借りてしまうはめになっているのです。

また、この2週間リミットというのが手伝って「この間に読み切って返さないといけない」という思いが読書熱を手伝っていると思う。

3人の子育てと仕事と家事をして「よく読む時間があるね?」とよく言われるけれど、好きな事にはだいたい時間が取れて、その時間を確保するために他を効率よく済ませられるわけで、時間がないからと出来ていない事は、そもそも興味がない事なんだと私は思っている。

自分の中で夜21時以降は「私の時間」と決めて家族にも宣言しているので、それ以降の時間に子供に頼まれ事をされると機嫌が悪くなる始末。

ママも人間ですから。

自分の時間が必要なんですよ。

夜な夜な読むので老眼もあっと言う間に加速して、針の糸通しをした時にショックを受けた今日この頃。

でも、週間になってしまった寝る前の読書はルーティンになってしまったので、なかなか止められない。困ったものだ。

こんなに読書をする母を見ても全く本を読まない子ども達。本を読む恩恵を話すも、借りてきた本は読み終わる事なく返却。

自分もそうだったから文句は言えないわけですが...

わざわざ言うまでもなく当たり前の事だけど、やっぱり読書は勉強になる。

自分の知りたいタイミングで知識を広げられるし、なんだって分からない事は読めばいい。ある意味忙しいから読書に走るんだろうな。

なので忙しい方には是非本を読んで貰いたい。

自分の視野を広げるためにも是非本を読んで欲しい。

ネットやWebで検索した情報とは違って、文面から伝わってくる雰囲気から自分なりの世界を創造しながら読めるので、同じ本でも読み手によって伝わり方が様々だから面白い。

また、本を読んでいて気づいた事がもう1つある。
それは自分自身の文章の表現力が豊かになった事だ。

時々簡単な翻訳の仕事が舞い込むが、そんな時に文章の表現力が試される。

どんなに英語の意味や文章が理解できていても、表現の仕方は様々で、ストレートに訳すと間違えてはないものの、日本人が訳したとは思えない程不自然なものになってしまうものも沢山ある。

だからこそ文字での表現力が豊かな人は強い。そしてその豊かな文章はすっと脳に入ってくる。「あれ、何だったっけ?」と読み返さなくても自分はその世界に入り込んでしまっているから、そんな事すらも考えない。

翻訳を制したい方は是非国語の文章/表現力も磨く事をお勧めします。
(と、偉い事を言えるほど大した仕事はしてないんですけどね)

いつかは私も一気に読み終えられるような、誰かの人生に良い影響を与えられるような本を出してみたいもんだ。

と思いながら、今夜もお酒を飲みながら読書にふけっております。

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